写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

2012-01-01から1年間の記事一覧

フジフイルムX-E1を使ってみて

2012年2月に発売された「FUJIFILM X-Pro1」に引き続くミラーレスカメラ「FUJIFILM X-E1」が11月17日に発売されました。X-Pro1とX-E1の大きな違いは、前者が背面液晶に光学ファインダーとEVFの切り替え式であったのが、X-E1ではEVFと背面液晶だけになったこと…

「ライカS」を使ってみました

2012年9月のドイツ“フォトキナ”で発表されたライカS2のニューモデル「ライカS」のβ機(Leica S Type6)とVario-Elmar-S 30〜90mmF3.5-5.6 ASPH.(左)とSuper-Elmar-S 24 mmF3.5 ASPH. super-wide(右)を使う機会がありましたので、簡単にその試用結果を報告…

ライカMモノクロームはどれだけ高画質か

ライカMモノクロームが、ライカM9と同じ1,800万画素と同じ画素数のCCDであっても、ベイヤー配列のR.G.G.B.の色分解フィルターがないことにより高画質であることは、各方面でいわれてきました。では実際どれだけ高画質なのか、簡単に目視できるようにしたとい…

駒村商会、ハッセルブラッド

株式会社駒村商会(駒村利之社長)は、12月20日をもって写真関係製品の事業を株式会社ケンコー・プロフェッショナルイメージング(山中徹社長)へ事業移管しましたが、その前日の12月19日“駒村商会感謝の集い”が、関係者を招いて東京箱崎のロイヤルパークホ…

キヤノンとニコン 創生期のカメラ

数年前のことですが、日本のカメラ史を解説する講演会が開かれました。第一部戦前の部が終えて、何か質問はありませんかということになった時に、一人の方が手をあげて質問されました。「話を聞いていると、オリンパス、キヤノン、小西六、ミノルタはでてく…

2012年 4冊の写真集

いま僕の手元に4冊の写真集があります。いずれも、僕の知り合いの方々の本ですが、この1年が終わるにあたり改めて見直してみました。 ■ASPHALT X(アスファルト、第10号)、210×262mm、48ページ、¥1,429、ISBN 978-4-904262-10-8、アスファルト社 アスファ…

シグマDP1メリルを使ってみました

最近気になっていたのがシグマのFOVEONセンサーを搭載したコンパクト機“DP1メリル”と“DP2メリル”です。シグマのFOVEONセンサーというと、ご存じのように3色分解のカラーフィルターを使わずに、センサー(シリコン基板)そのものの特性を利用して、1つの画素…

ライカのそっくりさん

探し物をして、カメラ置き場をひっくり返していたら中国製のライカそっくりさん「上海58」がでてきました。大切なカメラも、ちょっとしたことで下のほうに入り込んでしまうと、なかなか表に出る機会はありません!(^^)!。せっかくだからと、身近にあるライカ…

サイバーショットDSC-RX1を使ってみて

いまソニーのカメラ部門が元気です。11月1日〜18日まで銀座のソニービルで世界規模の写真コンテスト「Sony World Photography Awards」の2012年受賞作品展を開催したり、トランスルーセントミラー方式のαシリーズのα99(発売10月26日)、無線LAN機能搭載のNEX…

キヤノンEOS Mを使ってみて

キヤノンからEOSシリーズのラインナップとして「Canon EOS M」が発売されました。EOS MはAPS-Cサイズのイメージャーを採用した、キヤノンのミラーレス機として注目されていますが、どのような実力をもつのか大いに気になるところです。そろそろ世の中の評価…

ライカMモノクロームを使ってみて

デジタルなのにモノクロ専用機である「Leica M Monochrom」が発売されました。2012年5月の発表会のときわずかに使ってこのブログで報告しましたが、詳細なレポートはできませんでした。でも、やっとじっくりとフィールドで使う機会ができましたので、一番の…

シネプロミナーと解像力チャート

僕の所には、不思議といろいろなものが持ち込まれます。この時期の1つは、映画用の“Cine Prominar50mmF2”レンズ、もう1つは“自作解像力チャート”です。シネプロミナーは映画関係の機材屋さん小板橋さんの持ち込みですが、最近スチルカメラのマウント工作に凝…

カメラがついていれば!

鉄道写真好きのKさんから「そろそろ誕生日だったっけ!」と連絡をいただきました。まだ早いよ、あと1ヵ月はあるよと伝えたのですが、なにやらプレゼントしたいからというのです。何ですか?と聞いても笑って、会ったときにというのです。それで通勤途中に、…

「のぞきからくり」と「画像からくり」

「のぞきからくり」と「画像からくり」、皆さん違いはわかりますか? 「のぞきからくり」は11月11日まで日本カメラ博物館で開催されている特別展のタイトルです。正確には“江戸から明治へ−画像からくりの世界”と名づけられていますが、展示内容は多岐にわた…

フルサイズで小型の一眼レフ

今年2月に開催された“CP+2012”の海外プレス向け質疑応答というのを見ていたらおもしろい質問が飛び出しました。フランスからきたという女性写真家が「なぜ、プロ用の一眼レフカメラはもっと小型で軽くならないのですか?」と聞いてきたのです。なるほど、確…

2冊のフィルムカメラ本

9月に入って2冊の本が僕の手元に送られてきました。1冊は写真家・赤城耕一さんの『銀塩カメラ辞典』、もう1冊はハヤタ・カメララボの根本泰人さんの『世界ヴィンテージ・カメラ大全』という本です。赤城さんから本が届いたときには、それほど深く考えずにざ…

Takatiho ZUIKO レンズ

オリンパスとソニーが資本・業務提携を結んだと9月28日に発表されました。ソニーがオリンパスに500億円の出資をして、議決権を握る筆頭株主となり、役員1人がソニーから派遣されるというのです。この先の詳しいことは、一般紙や経済誌をご覧いただければと思…

「フォトキナ2012」より

「フォトキナ2012」も終了しました。写真、とりわけカメラという視点では久しぶりに各社からさまざまな新製品がでて、活況を呈したことはおわかりいただけたと思います。そこでのできごと、新製品をここに紹介していくときりがありません。でも、なんとなく…

「フォトキナ2012」に思うこと

「フォトキナ2012」がドイツ・ケルンで9月18日から23日までの5日間にわたり開催されました。新製品は予想通りで、わずかにライカが数で勝負をかけて、話題を誘いましたが、注目はフルサイズでレンジファインダーを踏襲しライブビューの可能な「ライカM」です…

ニコンはD600で勝負か

ニコンは、フルサイズ一眼レフのラインナップの強化としてフルサイズながらAPS-C判並の手軽さで、ハイアマチュアやプロだけでなく、一般ユーザーにもフルサイズ機を手軽に楽しんでもらうためとして、「ニコンD600」を9月27日に発売すると13日に発表しました…

「すばる望遠鏡」の広視野化にキヤノンが貢献

キヤノンは、最大視野角を従来比約3倍に拡大した補正光学系を組み込んだ超広視野主焦点カメラ“Hyper Suprime-Cam”を開発・製造し、ハワイ島マウナケア山頂の国立天文台ハワイ観測所「すばる望遠鏡」に設置し、8月28日(ハワイ時間)より性能試験が開始された…

フルサイズのミラーレスとコンパクトはソニーが一番乗り

フォトキナ直前に各社から続々と新製品が発表されていますが、ソニーは12日にフルサイズのカメラを2機種を発表しました。1台はレンズ交換式デジタル一眼カメラ“α99”『SLT-A99V』(発売10月26日)、もう1台はレンズ非交換のコンパクトカメラ“サイバーショット”…

カラープリントに思うこと

知り合いのKさんから退色したカラープリントがあったら貸して欲しいと頼まれました。そういえばKさんには、以前にも退色したカラーリバーサルフィルムを貸してあげたことがあります。何も僕は退色フィルムや退色プリントのライブラリーをやっているわけでは…

ハービー・山口さんサインのライカ

ライカカメラジャパンは、銀座三越で2012年9月5日(水)〜9月11日(火)まで、9階テラスにて「ライカ100年の伝統 - 写真でつなぐ絆」を開催してます。期間中は、銀座三越6階のライカ売り場をテラスコートに移し、来年でウル・ライカが誕生してから100年を迎…

札幌時計台前に3巨頭が集結

田中長徳さん、中村文夫さん、赤城耕一さん(順不同)といえば、写真業界では知られる3巨頭でありますが、9月5日の正午に、札幌時計台前の私設カメラ博物館「イマイコレクション」に集結しました。その目的は?ということですが、3人はいずれも写真家である…

各社新製品が動き出した

キヤノンは7月23日にミラーレスカメラ「EOS M」を9月中旬に発売と発表、カシオ計算機は8月21日に女性向けのコンパクトカメラ「EXILIM」の新機種3モデルを9月7日から発売すると発表、オリンパスは8月22日にコンパクトカメラ「STYLUS VH-515」を9月中旬から発…

25年ぶりの再会  山口聡一郎さん

半年ぐらい前、職場に「SILENT RIVER」という1冊の写真集が送られてきました。差出人は山口聡一郎さん。何と25年ぶりの連絡で、知人の評論家で編集者でもあるタカザワケンジさんが紹介を書き、そのタカザワさんの紹介でとなっていましたが、差出人からどうい…

カメラのおもちゃ

カメラの形をしたおもちゃの類はむかしからたくさんあります。以前はライター、灰皿などと喫煙具系が多かったようですが、近頃はさすが少なくなりました。それでも最近はミニチュアカメラが人気で、レンズ交換できるものまで登場しています。最近の話題はタ…

福島辰夫さんの会に参加して

2012年写真の日の日本写真協会賞・功労賞受賞者に福島辰夫さんがいました。その選考理由は『「福島辰夫写真評論集」で集大成された多角的な評論の数々や展覧会のオルガナイザー、ディレクターなど、長年にわたる幅広い活動により日本の現代写真に大きな道す…

見苦しい画面失礼しました

8月1日から無料であった“はてな”が、『はてなダイアリーの広告表示のポリシーを変更し、無料版への広告の掲載を開始しました』ということでしたが、どう考えてもこちらのポリシーに合いませんのでやむなくお金を払い、広告なしにしました。これですっきり!