写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

駒村商会、ハッセルブラッド

 株式会社駒村商会(駒村利之社長)は、12月20日をもって写真関係製品の事業を株式会社ケンコー・プロフェッショナルイメージング(山中徹社長)へ事業移管しましたが、その前日の12月19日“駒村商会感謝の集い”が、関係者を招いて東京箱崎のロイヤルパークホテルで開かれました。
 当日は、駒村社長の挨拶に続き、ケンコー山中社長への事業移管にかかわる目録の引き渡し(写真左)、さらには国内外関係者の挨拶などが続き、駒村社長夫人(写真右)の歌マイウエーなどが披露され、さらには駒村社長から社員への感謝状授与など終始にこやかな雰囲気の中に行われました。今後、駒村商会は、インターナショナル・ビジネス・マッチング、さらにはOEMビジネスのサポートを行うというものです。なお今回の事業移管に伴い、複数のスタッフがケンコー・プロフェッショナルイメージングへ移籍しました。
 また、長年にわたり日本市場におけるハッセルブラッド製品の販売およびサービスを行ってきた総代理店シュリロ・ジャパンによるサービスが2012年12月31日をもって終了し、2013年1月1日より、ハッセルブラッド・ジャパンが日本でのハッセルブラッドシステムの販売とサービスを行うようになると、日本時間の12月21日21時30分にハッセルブラッド社が発表しました。ハッセルブラッドジャパンは、渋谷区神宮前の原宿にオフィスを置き、修理部門に加えギャラリーを設け、この時期写真家マイケル・ケンナによる写真展「Hokkaido Lines」を開催するというものです。さらに、横浜で1月31日から2月3日まで開催される「CP+2013」では次世代プロ用カメラとされる「ハッセルブラッドH5D」や「ハッセルブラッド・ルナ」が展示されます。
 駒村商会は2013年で創業65年を迎えるそうですが、この時期に業態を一新というのも時代がそうさせたのではないかと思うわけです。また、ハッセルブラッド社が長年の総代理店であったシュリロ貿易との取引にピリオッドを打ち、ハッセルブラッドジャパンを興し、自らが日本における販売を手掛けるというのも新しい流れです。そしてこの1月31日から2月3日まで開催される「CP+2013」では、フォトキナで披露したハッセルブラッド・ルナをさっそく持ち込み展示するというわけですが、このルナは、ソニーのNEXの外装デザインに手を加えた新製品であるわけで、かつてのようにハッセルブラッド社がカール・ツァイス社や富士フイルムとでなく、電気メーカーであるソニーをパートナーに選んだことが大きな変化なわけです。まだまだ写真業界は変化が続きそうです。