写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。フィルムからデジタルまで、さまざまな話題を提供します。

「non - tessar 四枚玉の写真展」に参加します

 来たる8月23日(金曜日)~28日(水曜日)までの6日間にわたって神奈川県・溝の口駅前“ノクティプラザ2の12階”で行われるグループ展「non - tessar 四枚玉の写真展」に参加します。4枚構成のテッサータイプでないレンズで撮影した写真展です。

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 私は、1903年アメリカ製のボシュロムR.R.レンズから、1924年ドイツ製エルノスタ―10cmF2、1955年製のライツヘクトール135mmF4.5、1955年日本光学製のW-ニッコールC2.5cmF4、1963年旭光学工業製フィッシュアイタクマー18mmF11、1983年日本光学製Aiニッコール135mmF3.5、2016年中国製 Iberit 90mmF2.4レンズまでの7本で、8枚のA3作品を展示します。
お近くにお住まいの方お時間許せば、ご覧ください。

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「リコーGR」の人気はどこまで

 去る8月9日~12日まで東京ビッグサイトで「コミックマーケット96」が開かれていましたが、そこで面白いものを見つけました。右下の写真にある「佐藤評論」という冊子なのですが、リコーGRへの思いを綴ったものが大半を占めますが、B5判で表紙1~4を別にして62ページで構成され、内容としてはかなりまじめなのです。

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 私が驚いたのは、上の写真に示すように、「写真工業」でリコーGR1を特集した1997年4月号の表紙デザインをそっくり使っていることです。当時この雑誌を編集していた私にとっては驚きですが、GR1と雑誌「写真工業」に対する思いがこのような形で、再現されるとは編集冥利に尽きるといっても過言ではないでしょう。

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≪表紙だけでなく本文のタイトルや見出しも写真工業のレイアウトデザインをそのまま踏襲しているのです。はたしてこれはパロディーかオマージュか。佐藤さんに連絡をとり聞いてみると、佐藤さんは写真工業を休刊後に知りファンになったそうです≫

  内容としてはどうやら、制作者の佐藤成夫さんが、リコーGR-1の試作機をネットオークションで手に入れてから、GRシリーズ研究への火が付いてしまったようです。その試作機が「佐藤評論」の表紙に写真工業的に埋め込まれているのです。佐藤さんは、試作GR1と市販GR1を仔細に比較して、試作GR1を動かそうと、サービスへ出向いたり、GRファンミーティングに出向き、当時の試作関係者らしき人に直接コンタクトを取り修理ができないと知った『幻のカメラを追って:リコーGR1編』の第1部に始まり、第2部『GR1というカメラ その成立と制約』、第3部『筆者とGRシリーズ』と起承転結させているのです。特に第2部のGR1というカメラ その成立と制約の項では、機構的に、光学的に、特許図面までを引用して検討され、さらに他社コンパクト機の光学系までを複数例題に出すなど本格的です。巻末には、参考文献として写真工業、カメラレビューなどのカメラ誌に加えて、業界紙カメラタイムズ、特許公報などから分析検討を加えていて、単なるカメラエッセー集ではないことを明示してます。

 なお、佐藤評論をご覧になりたい方は、

https://njcp.booth.pm/

https://shop.comiczin.jp/products/list.php?category_id=7990

に、アクセスしてみてください。現在は、新刊登録されていないため購入できませんが、やがて通信販売が開始されるとのことです。ちなみに佐藤評論№7の価格は1,000円で、発行日はコミックマーケット96に合わせて2019年8月12日発行となっています。いずれにしてもリコーGR1と写真工業はこのようなユーザーを持ち得て幸せなことです。 (^_-)-☆

“ニコンZ7”でツァイスレンズを使う 「TECHART TZE-01」

 今春のCP+2019に面白いマウントアダプターが2つ参考展示されていました。1つは焦点工房ブースの、TECHART社ニコンZ用のマウントアダプターでソニーのFEレンズがAFなどがニコンZシリーズで作動して使えるというのです。もうひとつはKIPONの「CANIKON」というマウントアダプターで、キヤノンのEFレンズがニコンZのボディでAFを含めて作動するというものでした。

 それから待つこと約半年、ソニーFEレンズ⇒ニコンZボディ用マウントアダプター「TECHART TZE-01」が7月下旬に焦点工房から発売されたのです。早速入手してみましたので、その使用結果を報告しましょう。

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  まずこのボディとレンズの組み合わせので、写真仲間に手渡すと、何も気づかずに操作する人、少し触って、何これおかしくない?と気づく人は半々だという感じでした。それというのもこの「TECHART TZE-01」は、『ソニーαのマウント内径46mmとフランジバック18mm』と『ニコンZのマウント内径55㎜とフランジバック16mm』の、わずかな寸法差を利用してマウントアダプターを作ってしまい外観的にはマウントアダプターの装着はほとんどわからないのですから驚きです。

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 それをわかりやすくするには?と考えたあげくの写真がこれです。この「TECHART TZE-01」マウントアダプターを立たせるのに苦労しました。仕掛けが丸見えですが、この辺でご勘弁をというわけです。これを見ておわかりのようにマウント内径差9㎜、フランジバック差2㎜、マウント基準面から約5㎜の後部マウント篏合部を利用して、ソニーのFEレンズがニコンZボディに取り付くようになっているのです。それも、単に取り付くというだけでなく、AE・AFに連動するというわけです。

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≪左:ニコンZ7のマウント部分、右:ニコンZ7に「TECHART TZE-01」を装着。よく見るとおわかりのように、ニコンZマウントの電子接点が上にあるのに対し、ソニーαの電子接点は下にあるのです。この上下差とわずかな寸法違いを利用してTZE-01マウントアダプターは成立しているのです≫

 このあたりどのように考えたらいいのだろうかと思うのですが、あれこれ考えていたら“ソニーマウントのレンズがニコンZマウントボディに取り付く”と考えるよりは、上の写真に示すように“ニコンZのマウントをソニーαのマウントに変える”アダプターと考えると、使い勝手を含めてわかりやすくなるのです。こうすると、ニコンボディのレンズの着脱回転方向が他社とは逆であるのが苦手な人には朗報となるかもしれません。

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≪今回は、ツァイスT*バリオテッサーFE1635mmF4 ZA OSSソニーFE70~200mmF4G OSSの2本を用意して実写の検討を行いました≫

 まずレンズを取り付けて気になるのが、取り付けやすさと外しやすさです。このあたりは、ニコンマウントとソニーマウントの脱着方向が逆であることが、うまく幸いして、一体感は十分にあります。そして、過去のマウントアダプターにありがちなガタはまったくといっていいほどなく、撮影時にも上記レンズの組み合わせでは問題なく、レンズ側を持って、ボディ側を持っての操作ではまったく問題ありませんでした。続いて電源をONにし、シャッターボタンを半押しするとAFが作動し、合焦でエリアがグリーンになりシャッターが切れるなどオリジナルレンズと大きく変わる部分はありません。またターゲット追尾AFなども可能で、使用上はつまらないほどあたりまえに操作できました。基本的にレンズの動作と性能は、ボディによるというわけですね。

■さまざまなシーンで実写してみました

 2本のレンズでさまざまな場面で撮影してみましたが、取り立てて問題にするような場面はありませんでした。基本的には、AE・AFなどを含めて、ボディの仕様、性能に従って撮れているわけです。

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ニコンZ7+TZE-01+バリオテッサーFE16~35mmF4:焦点距離16mm、プログラムAE、絞りF10・1/400秒、ISO100、デーライトAUTO(豊平館)≫

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ニコンZ7+TZE-01+バリオテッサーFE16~35mmF4:焦点距離21mm、プログラムAE、絞りF4・1/20秒、ISO180、デーライトAUTO(豊平館広間)≫

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ニコンZ7+TZE-01+バリオテッサーFE16~35mmF4:焦点距離35mm、プログラムAE、絞りF7.1・1/200秒、ISO100、デーライトAUTO(木化石)≫

 なおバリオテッサーFE16~35mmF4は、超広角ズームであるがために残念ながら被写体によっては16mm側で樽型歪曲が、35mm側で糸巻き型歪曲が目につくのですが、カメラ側のマニュアルでレンズ登録して、マニュアルでの歪曲補正はほとんど効果ありませんでした。念のためと、ソニーのα7Ⅱボディに取り付けて同じ場面を比較撮影しても歪曲はほとんど同じでした。歪曲を補正するには、撮影後Z7ボディ内の画像編集メニューの、ゆがみ補正やアオリ効果を使った方がよく、さらにはレタッチソフトでの補正の方が大きく見れていいでしょう。

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ニコンZ7+TZE-01+FE70~200mmF4G:焦点距離170mm、プログラムAE、絞りF4・1/500秒、ISO100、デーライトAUTO(ショウブとボート)≫

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ニコンZ7+TZE-01+FE70~200mmF4G:焦点距離200mm、プログラムAE、絞りF4・1/200秒、ISO100、デーライトAUTO(赤く色づいた落葉)≫

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ニコンZ7+TZE-01+FE70~200mmF4G:焦点距離122mm、プログラムAE、絞りF4.5・1/250秒、ISO100、デーライトAUTO(ネムノキと石の彫刻)≫

 ソニーFE70~200mmF4Gは、同じ焦点距離であるF2.8より小型・軽量であるためにハンドリングも良く、高画素を活かすシャープさがなかなかいい感じです。

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≪左:今回の実写撮影は、ソニーFEレンズを用いて行いましたが、ニコンZボディ+TECHART TZE-01+シグマMC-11アダプターを組み合わせれば、ニコンZボディでシグマのキヤノンEFマウントレンズやキヤノンEFレンズがグングン動くのです(左はキヤノンEF50mmF1.4、右はMC-11アダプターを介してシグマ35mmF1.4Artを取り付けています)。右:マウントアダプターTZE-01のリアキャップ部分にはUSB端子が付いていて、TZE-01のファームウエアアップが行えるというのです。ということで、当初は単純にニコンZの信号をソニーレンズの接点に変換して流して情報をやり取りしているのではと考えましたが。どうやら実際はマウントアダプターの中にそれなりの電子チップが入っている感じなのです≫

 このほか、手元にあったソニーEマウントのタムロンズーム、ソニーFEマウントのサムヤンのAFレンズも問題なく作動しました。特にタムロンのズームはEマウントで18~200mmのDX(APS-C)対応レンズなのですが、ニコンZ7の場合はFX、DX、5:4、1:1、16:9と撮像範囲設定が5種類あるために手動セットとなりますが、27~300mm相当の小型高倍率ズームとなり、この組み合わせは小型・軽量の万能機として使えます。

 撮影後のExifデータはどのように書き込まれるかは興味あるところですが、Exifを読めるソフトにもよりますが、私の使うPhotoshopCS5では、レンズ名の所には“16.0-35.0mmf/4”と表示されます。純正のZレンズを使うと“NikkorZ 24.0-70.0mmf/4S”などのようにフルに表示されるのです。

ニコンZマウントの意味するところが見えてきた

 2018年の夏ごろの事でしたでしょうか、ニコンのあるお偉方とカメラ仲間と話しているときに、『ニコンのカメラでツァイスのレンズが使えたらどうだろうか』という話題になりました。その場にいたカメラ仲間というかニコンユーザーの人たちは、「ニコンのレンズが最高ですから、あまり魅力を感じません」というような、リップサービス的にきわめて模範的な答えをいうのです。逆にニコンの方自身が『そうかなー、写真レンズとしてのツァイスレンズは、現在でも厳然としたポジションがあると思うのだけど……』となり、そこでその話は途切れたのです。僕はそこで、ひょっとしたら当時噂の段階であったニコンのフルサイズミラーレス機にはツァイスレンズが交換レンズとして用意されるのかも?と秘かに思っていたのですが、2018年8月23日に正式に発表されたのを見るとまったくそのようなことはなかったのです。

 その後、すっかりこのことは忘れていましたが、CP+2019で焦点工房のブースで『TECHART TZE-01』を見たときに、まさにこれだ!と思ったのです。内径55㎜とフランジバック16mmというどこよりも大きく、どこよりも短いフランジバックの存在意義が、高画質以外にもう1つ見えてきたのです。この結果、ニコンZレンズはどこの社のボディも受け付けないし、逆に、ソニーEFレンズ、キヤノンEFレンズ、ペンタックスKマウントレンズなどをくわえこむことができるのです。これは数年前ソニーがシグマのMC-11を使ってα7シリーズを拡販したのに対し、今度はニコン『TECHART TZE-01』を使ってソニーFEレンズを取り込んでいくことも可能になったわけです。マウントアダプターの製造はニコン自身がやる、やらないの問題ではなく、こうして中国企業によって、実際に行われていることが注目される点です。さらにいうならば、マウント内径55mmφを最大限に活かした後玉直径の大きな専用レンズを作れば、最小マウント内径・最長フランジバックに合わせなくてはならない交換レンズメーカーのレンズを寄せ付けない交換レンズを作ることも可能なわけです。実際は、その物理的サイズを活かした高画質レンズを作ることが現実的であるかどうかはわかりませんが、今後の各社の動向はどうなるかと考えると興味は尽きません。  (^_-)-☆

すさまじい「シグマfp」の反響

シグマが11日に発表した「シグマfp」へ、私が書いたFB記事への反響はすさまじいものでした。

私が書いたのは、

やるねシグマ。
エキサイティングだ。

との2行と、以下に示すような写真を4枚(ここでは3枚)載せただけでした。

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≪シグマのデジタルカメラは、今までは一貫してフォビオンイメージセンサーだったわけですが、今回ベイヤー配列センサーを使うということなのです。それぞれの違いは、色情報取り出し技術の違いであって、ここでは詳細を触れませんがベイヤー方式とは1974年にコダック社のBryce E Bayerさんが考え出したフィルター配列の方式です。フォビオンは独特の色づくりで、RGGBRと4画素の組み合わせから色情報を取り出すベイヤー方式とは異なり、1画素からRGB3色を取り出すために鮮鋭度が高いのが特長です。この方式が独自なために使いこなしは難しいのですが、色調を含め独特な再現であるだけにファンも少なくはありません。そしてこの「シグマfp」をFBに掲載したら、アクセス数161件、コメント75件(7月19日現在)と他社のフルサイズ機の発表をこの場に載せたときの数を大きく超えているのです、特にここ1か月の間では「ネオパンアクロス100Ⅱ」を載せたときもアクセス数が大幅にアップしたのですが、さらにそれを超えたのです。ところが、さらにこの「はてなブログ」のカウントターが、11日以降「シグマfp」への記述が一言もないのに、アクロスの時を3倍を超えたのです。これは、まずい、皆さん期待しているのだということで重い腰を上げて、「シグマfp」の記事を書くことになりました≫

 このベイヤー方式に関しては、数年前にこの関係のことを記述した私のブログを読んだアメリカ在住のBryce E Bayerさんのご子息であるDoug Bayerさんが、わが家は古くから“バイヤーと呼ばれていると発音記号までつけて知らせてきて、これからはバイヤーと呼んで欲しいというのでした。ところがDoug Bayerさんは、最近バイヤーでもベイヤーでも気にしないと、改めて私に知らせてきたのです。そこで今回後は、ベイヤーで通すことにしました。

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 ≪イメージャーサイズは35mm判フルサイズ、つまりライカ判です。2,430万画素の裏面照射型CMOSセンサー、マウントはライカカメラとパナソニックと3社協業のライカLマウントです。フルタイム電子シャッターということは、機械式シャッターが使われていないということで、常時サイレントシャッターとなるわけで、作動は、B.30~1/8000秒。どこのセンサーを使っているか明言されていませんが、世界で広く流通している社のものなら価格も抑えられ、安定した性能であると考えられます。写真はいずれも、約1時間にわたりステージ上で新製品を解説するシグマ・山木和人社長≫

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≪大きさ112.6×69.9×45.3mm、重さはバッテリー含めてボディ単体で442gということでこの時点で、世界最小・最軽量のフルサイズボディのだそうです。ボディに装着されているのは同時に発表された「45㎜F2.8DG DN|Contenporay」で、Lマウント、ソニーEマウント用が7月26日から75,000円で発売されます。このレンズ、鏡胴中央あたりに絞りリングがあり、1/3刻みで目盛りが振られ、最小絞りF32の隣に“A”ポジションがあります。この写真からはすべては見えませんが、カメラ保持用の吊り金具の取り付け位置が3カ所あり、それぞれが三脚ネジ穴となっていることです。さらに放熱用の溝穴がボディ本体と背面液晶の間に組み込まれていて、このカメラの性格を大きく表しているようです。なお今回の発表会で触ったfpのボディはシリアルナンバー585と586でした。いずれも量産試作の段階でしょうが、物理的な部分の仕上げというよりファーム的な仕上げの段階に入っているなという感じでした

 このボディを見た人からはさまざまな印象が発言されました。①ローライ35に似ている、下面にストロボのホットシューが付いているのだろうか、②GoProをレンズ交換式にしたものではないだろうかという考えが、第1声として聞こえてきました。どちらの考えも確かにそうかもということになりますが、この2つの考え方が「シグマfp」の性格を現わしていることなのです。つまり、①のローライ35的と見た人はスチル派であり、②のGoPro的と見た人はシネ派だと私は思ったのです。

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≪さらにトップカバーのCINE・STILL切替スイッチの左右配置を見たときに、シネがメインにあるいった人がいましたが、私から見るとスチルがメインポジションにあると考えるわけで、このどちらともとれる操作部材の配置がこのカメラの性格そのものだと思うわけです≫

 なお、会場にあった45㎜F2.8付きボディをマニュアルフォーカスで操作し、背面のボタンを押し込むと、4倍、8倍と拡大表示されましたので、ライカM⇒ライカLマウントアダプターを使えば、クラシックライカレンズもイメージャーが裏面照射タイプCMOSであることも手伝って、大いに期待できます。

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≪スチルの場合は、2,430万画素フルサイズということでだいたいのことはわかるのですが、シネの場合は上の写真に示されていることがすべてを物語るのです。ここではあえてそれ以上の解説を避けまが、実は私はスチルカメラ派なのです。このfpのカメラの作りを見ると、これからはそうはいかなく、しっかりとシネの事にも理解を深めなくてはいけないぞと思うわけです≫

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≪スチルではフルサイズに対しAPS-Cサイズがあるのに対し、シネではフルサイズのfpは7種類のフォーマットをカバーするので、さまざまなフォーマットに合わせて設定すれば、さまざまなアングルやシーンを確認できるディレクターズビューとして使えることになるそうです≫

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ヒートシンクの効果を示すボディ本体の放熱分布のサーマル画像

 もう1つ私が注目したのは、この画面を見せながら山木社長はシグマfp”の3Dデータをサードパーティーに提供するといったことです。昨今の情勢からすると、富士フイルムがGFXシリーズをシステムアップするときに中国のマウントアダプターメーカーを巻き込んだのと同じように、1社でシステムを組み上げていくのは、開発力、時間的にも難しく、いかに周辺機器メーカーを抱き込むか、仲間づくりが大切なわけです。

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≪日本での発表は7月11日でしたが、翌12日には中国北京で発表会が開かれました。その時の画像ですが、日本の発表会では日本のパスポートとの大きさ比較でしたが、北京での発表は中国のパスポートを使うなど芸が細かいです。右の写真からわかるようにすでに中国企業とのマウントアダプターのコラボはできているようで、今後はライカLマウントアダプターの価格が日本のカメラ並みになるかどうかも普及への足掛かりとなります(画像は焦点工房のページからもらいました)≫

 今回のfp発表時のメーキング映像を見ていると、なんとなく制作は中国のプロダクションで行われているのだろうと思わせます。それは2018年の「ニコンZシリーズ」の発表時もそうでしたし、加えて「キヤノンEOS R」の中国での先行発売、さらには2017年4月の北京でのChina P&Eでの「ソニーα9」の世界に先駆けた実機によるタッチ&トライの実施など、例をあげればたくさんあります。これらは、明らかに中国がカメラや交換レンズなど製造の国から市場として大きく育ってきていることを意味しているのではないでしょうか。

 ■終わりに

 シグマは、この時期交換レンズを前掲の45㎜F2.8DG DN|Contenporayに加え、35㎜F1.2 DG DN | Art(Lマウント、ソニーEマウントを7月26日、190,000円)、14~24㎜F2.8 DG DN|Art(Lマウント、ソニーEマウントを8月下旬に190,000円)を発売します。これらライカLマウント、ソニーEマウント交換レンズの発売は、アライアンスグループ、さらにはソニーにとっても仲間づくりという視点からは大きな援軍ということには間違いないと考えるのです。そして、今回のfpボディに発表は、アライアンスグループにとっては、ライカという敷居を下げることができる材料となるかどうか? 価格を含めて、今秋発売までの大きな楽しみとなるわけです。

 さらには、Lマウントのフォビオンフルサイズセンサーボディを待つユーザーもいることをお忘れなくと、お願いします。

インスタントカメラ市場へ、富士に加え、キヤノン、ケンコー・トキナーが参入

 富士フイルムインスタントカメラ市場は、年間1千万台を超える勢いであることは、すでによく知られたことです。調査会社(JFK)の調べによると、このインスタントカメラ市場の伸び率は、2016年に対し2018年には162%であったということで、現在ヨーロッパ、北米で伸びており、日本では今年からの伸びが期待されています。ここ数か月の間に発表されたインスタントカメラシステムの概要を紹介します。

キヤノン インスタントカメラプリンター

 キヤノンマーケティングジャパンは、内蔵カメラで写真を撮ってすぐにプリントできる熱現像方式Zinkフォトペーパーを使ったインスタントカメラプリンターiNSPiC CV-123』とiNSPiC ZV-123を2019年5月23日に発表し、6月6日から発売しました。

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≪プリンター部分には米国Zero Ink Technology社の感熱式のZinkフォトペーパーを採用し、紙とインクが一体となった専用のフォトペーパーにプリントが可能。実勢価格1,300円の『iNSPiC CV-123』と自撮り用ミラーが付きスマホからのプリントも可能で実勢価格約17,000円『iNSPiC ZV-123』、Zinkフォトペーパー50枚入り約2,000円≫

富士フイルム インスタントカメラinstax mini LiPlay

 富士フイルムは2019年6月12日に、撮ったその場ですぐにプリントが楽しめるインスタントカメラinstax(インスタックス)シリーズの新たなラインアップとして、カードサイズのフィルムに対応したハイブリッドインスタントカメラinstax mini LiPlay(リプレイ)を2019年6月21日より発売しました。このinstax mini リプレイは、シリーズ史上最小・最軽量とされるカメラ本体には、伝えたいメッセージなどの音声をQRコード化して写真とともにプリントできる「サウンド機能」や、スマホの画像もチェキフィルムにプリントできる便利な「ダイレクトプリント機能」などの新機能を搭載し、さまざまなシーンで楽しめるというものです。ハイブリッドとは、デジタルカメラで撮影し、インスタントフィルムにデジタルプリントすることを意味するようです。

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≪instax mini LiPlayは、カメラに備えた録音機能により最大10秒間音声を録音することができ、その録音データをQRコード化して、撮影画像と一緒にチェキフィルムにプリントできる「サウンド機能」を搭載。プリントされたQRコードスマホで読み取ると音声を再生できる。「サウンド機能」「ダイレクトプリント機能」の利用には、スマホ専用アプリ「instax mini LiPlay」のダウンロード(無料)が必要。録音データの保存期間は、専用のスマホアプリを通じて撮影画像とともにサーバへアップロードされてから1年間とされている。スマホ内の画像をBluetoothでカメラに送信しプリント可能。送信前に画像の拡大や回転もできる。価格はカメラ本体が実勢で約17,000円、フィルム10枚入りで約700円、20枚入りで約1,300円≫

ケンコー・トキナー インスタントフォトプリンター

 さらに2019年7月3日にケンコー・トキナーが『Kodakインスタントフォトプリンター』を発売すると発表したのです。Kodakインスタントフォトプリンターは、1000万画素カメラ付きの「モデルC210」、プリンターのみの「モデルP210」、置き型ドックプリンター方式の「モデルPD460」の3機種を7月19日から発売するというのです。Kodakインスタントフォトプリンターのプリント方式は、熱染料昇華型を採用しています。いずれもBluetoohでスマホと簡単に接続でき、充電式のリチウム電池を内蔵していて、電池交換が不要です。

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≪カメラ付きインスタントフォトプリンターは、もとは“Kodak Instant  2 in 1” 2つが1つにという名称らしい。ボディは白と黄色の2種ある≫

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≪左から、1000万画素デジタルカメラ付きの「モデルC210(14,500円)」、プリンターのみの「モデルP210(12,500円)」、置き型ドックプリンター方式の「モデルPD460(19,500円)」、ペーパーカートリッジは20枚入り(1,380円)、30枚入り(2,010円)、50枚入り(3,130円)、ペーパーカートリッジシール紙(20枚入り)、専用アプリのダウンロードで装飾素材テンプレートや画像の加工が可能(写真の掲載倍率はバラバラです)≫

 ケンコー・トキナーKodakインスタントフォトプリンターは、コダックブランドをプリンターとして取得したPrinics Co., Ltd.の日本国内総代理店として販売するものです。昇華式のプリンターはY.M.C.の3色に加えラミネート層があり、4回ペーパーが出入りする4Pass方式を採用。なお、昇華プリンターのペーパーは大日本印刷製とされています。

 このほかにコダックブランドのZinkインク方式のインスタントカメラもありますが、ケンコー・トキナーの扱うコダックブランドとは別会社だと思われます。

■それぞれが異なる、プリント方式、仕様、価格 プリント需要は拡大されるか

 従来からの富士フイルムインスタントカメラに対し、キヤノンインスタントカメラプリンター、ケンコー・トキナーのインスタントフォトプリンターと呼び名は変わるけれど、改めて考えるとインスタントカメラである事には変わりません。昨今は、デジタルカメラで撮影してもプリントしないといわれていますが、プリンター付きカメラすなわちインスタントカメラの発売がどのようにして受け入れられるか、それぞれの3社のプリント方式、画像サイズ、カメラ本体、プリント用紙の価格などは微妙に異なるわけですが、ユーザーには何をもって好むのか、さらにはインスタントカメラ年間1,000万台の枠をもっと広げるのか、興味は尽きません。