写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

「ペンタックスK-1」を使って

リコーイメージングから35mm判フルサイズの一眼レフカメラ「ペンタックスK-1」が発売されたのは2016年4月のことでした。これでフルサイズの一眼レフカメラを製造するメーカーはキヤノン、ニコン、ソニーに次いで4社目となりました。 そしてペンタックスK-1は…

「シグマsdクアトロ」を使って

シグマの独自イメージセンサーであるフォビオンを使ったレンズ交換式ミラーレス一眼「SIGMA sd Quattro」が発売されました。このカメラ、この時期一番注目度の高いカメラです。その注目する部分は、フォビオンセンサーのもつ独特な高画質にあるわけですが、…

カメラ博物館でカメラとレンズの特性を知ろう

日本カメラ博物館に解像力チャートとコリメーター、シャッター・EE試験機が配備され、ご自分のカメラやレンズを持参されれば、その性能の一端を測定することができるようになりました。解像力チャートは、JIS解像力チャートであり、日本カメラ財団の前身であ…

タムロンSP85mmF1.8を使って

タムロンがSPシリーズとして単焦点のSP35mmF1.8 Di VC USDとSP45mmF1.8 Di VC USDを2015年9月28日に、2016年2月にSP90mmF2.8 Di Macro 1:1 VC USD、2016年3月にSP85mmF1.8 Di VC USDを発売しています。これらのうちマクロを除く3本は、いずれも光学系が新設…

写真のもつ立体感“入江泰吉作品展「大和路郷愁」”より

追記:写真画質の専門家からご意見をいただきました。巻末までご覧ください。 いつもさまざまな写真家の作品を鑑賞していますが、先日JCIIフォトサロンで“入江泰吉作品展「大和路郷愁」”を見ていてびっくりしたことが起きました。それというのも、会期最初に…

サムスンのフラッグシップ機 NX1を使ってみました

韓国サムスンのAPS-C判ミラーレス一眼、「SAMSUNG NX1」を使う機会に恵まれましたので使用感を報告します。このカメラが発表されたのは2014年ドイツ・ケルンで開かれた写真映像見本市のフォトキナです。APS-C判2,820万画素裏面照射タイプのCMOS撮像素子を世界…

「ホースマン博物館」オープン

株式会社ケンコープロフェショナルイメージングは、7月7日、ケンコー・トキナー本社中野ビル2階に過去のホースマンカメラ、アクセサリー、大中判カメラの歴史、HORSEMANの歴史などを展示した「ホースマン博物館(英名:HORSEMAN MUSEUM)」をオープンしまし…

ヘリアー ハイパーワイド10mmF5.6アスフェリカル

コシナはこの5月に、現在市場にある35mmライカ判用では最も焦点距離が短い「ヘリアーのハイパーワイド10mmF5.6」を発売しました。超広角で画角130°というのは、実は僕にとってはまったくの未体験ゾーンで、ファインダーをのぞいて見るまではどのように写るか…

「フラッグシップカメラあれこれ」講演会

ありがとうございました。6月11日当日は増席しましたが定員を上回る約120人もの方に来ていただきました。わざわざ地方からの方も何人かおいでになり、北海道札幌からいらっしゃった方もいました。これからも皆様のご期待に応えられるように頑張ります。感謝…

自撮り棒とカメラ用の潜望鏡(改)

縁あって“カメラタイムズ”という写真業界紙に隔週「業界写真散歩」というコラムをここ1年程前から書いています。あるとき読者から最近流行の「自撮り棒の起源について知っていたら教えて欲しい」という連絡が入りました。そこで返答をかねて、自撮り棒に関す…

ノンライツRF友の会写真展に参加します

僕が懇意にしている写真愛好団体である“ノンライツRF友の会”の写真展「吾唯知足」が、日本カメラ博物館のCLUB25で5月3日(火)〜8日(日)まで開かれます。今回で10回目の写真展開催ですが、昨夏のソニーイメージングギャラリー銀座での展示に引き続き、ゲス…

ニコン大井製作所101号館

このたび、ニコン大井製作所の、最も古い建物である101号館が解体されるというので、その前に見学させてくれるということから、3月の上旬に見に行ってきました。この101号館は、1933(昭和8)年に竣工されたというから、いまから83年も前のことになります。…

ちょっと気になる中国レンズ

2月にパシフィコ横浜で開催されたカメラと映像の祭典「CP+2016」では、新ポラロイドの上陸、ドローン、ロモグラフィーなど話題の海外写真企業が出展しました。そんな中で、専門筋の人たちに注目されたのが、中国レンズメーカーの参加と品ぞろえです。限られ…

くつがえるカメラ技術の常識 「CP+2016を終えて」

パシフィコ横浜で開かれた「CP+2016」も無事終了しました。今年は例年になく各社からCP+のタイミングに合わせた新製品の発表が相次ぎ、少なからず関係者でもある僕も、それぞれの技術発展を見ていると新しい動きが見えてきて久しぶりに楽しいカメラ月間でし…

まだまだカメラのイメージセンサーは進歩する!

キヤノンから「EOS 5Ds」と「EOS 5DsR」が発売され、5,060万画素で常用感度ISO100〜6400、拡張感度ISO50〜12800に驚いていたら、ソニーから「α7R MarkII」が発売され、裏面照射式の4,240万画素、常用感度でISO100〜25600、拡張感度でISO50〜102400とその高感…

CES2016からの報告

ここ数年、正月も明けないうちにアメリカ・ラスベガスで開かれるCES(Consumer Electronics Show) に行くのがすっかり恒例となりました。ラスベガスというと、皆さんカジノを思い浮かべて当然なのですが、僕は仕事で行くために、ギャンブルとはまったく無縁の…

2016 謹賀新年

ニコンD5はいつ、どんなカメラ?

ニコンが去る11月18日に『完成度をさらに高めた次世代プロフェッショナルモデル デジタル一眼レフカメラ「ニコン D5」を開発』というニュースレリーズを発表しました。内容は短いので、以下に全文を載せましょう。 株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都…

タブレット、スマホの画像をB0判にプリント

デジタルカメラの画像にはまだまだわからないことがたくさんあります。1つには、フォーマットと画素数の関係です。これはフィルムの時には、同じ乳剤なら大きな面積のほうが良いときわめて明快でした。ところがデジタルカメラでは、モニター上で細部を確認す…

2015 パリ写真事情

ここ数年日本人の写真関係者が関係者が多く訪ねるパリの町ですが、去る11月8日〜13日までパリで開かれた、サロン・ド・ラ・フォト、パリフォト、フォトフィーバーを始め、さまざまな写真関係の催しを見てきました。このときのレポートが、本日12月18日付け…

「アルス」という写真書

かつてカメラ雑誌(写真雑誌)の編集をやっていたときに、カメラ雑誌の出版社は大きく分けると、新聞社系と民族系があると勝手に僕は分類していました。その民族系とはなあに?ということになるのですが、実は「アルス」という写真雑誌から、何らかの流れを…

ウォーレンサック・ベリートの軟焦点描写

先日、1910年代のアメリカ、ウォーレンサック社の「ベリート5インチF6.3」レンズを試用してみる機会があり、なかなかいい感じだったのでFacebookで簡単に撮影画像をアップしてみたところ、すこぶる皆さんの評判が良いのです。何がということですが、ベリート…

フォックス・タルボットのカメラ

日本カメラ博物館では、9月15日から特別展「イギリスのカメラ展」を開催しています。イギリスのカメラというと、皆さんはどのような機種を想像されるでしょうか?。実はもうひとつ、イギリスは近代写真術の始まりとなった“ネガ-ポジ法”技術の発明の国なので…

マミヤの光学機器事業、Phase Oneが吸収

マミヤ・デジタル・イメージング株式会社は2015年10月9日をもって、デンマークのPhase One A/Sの日本法人であるPhase One Japan株式会社との間に会社分割契約を結び、吸収分割されました。今回の吸収分割によりPhase One Japanは、マミヤ・デジタル・イメー…

今、品川のカメラメーカーが熱い!

かねてから噂の高かったニコン製品の博物館「ニコンミュージアム」が創立100年を前倒しして、品川にオープンすることが正式に発表されました。品川にはカメラ関係の企業・団体が近年集約してきていますが、先住の、キヤノンとソニーが写真展示会場を増強した…

リコーGRデジタル10周年『GR II Premium Kit』

リコーは、初代「GR DIGITAL」が2005年10月に発売されてから、「GR」デジタルシリーズの誕生して10年たったことを記念した数量限定モデルとして『GR II Premium Kit』を、2015年10月23日から、全世界1,200台の数量限定で発売すると10月1日に発表しました。 …

キヤノンEOS 5Dsを使ってみました

本レポートのフルレポートが京都MJのサーバーにアップされました。 詳しくは、そちらをご覧ください。 http://www.mediajoy.com/mjc/ichikawa/ichikawa_part36_1.html キヤノンから有効5,060万とフルサイズで最高画素数を誇る「EOS 5Ds」と「EOS 5DsR」が201…

ソニーα7R Mark IIを使ってみました

ソニーから35mm判フルサイズ高画素タイプのミラーレス一眼として「ソニーα7R Mark II」が8月7日に発売されました。いままでのα7R(右写真の左側)は3,600万画素で、これも十分に高画素でしたが、「α7R Mark II」(右写真の右側)では4,240万画素とさらに画素…

キヤノン“質感情報”を数値化する画像処理技術を開発

超高画素センサーや超高画素センサー一眼レフと矢継ぎ早に技術発表しているキヤノンですが、実はその陰に隠れてインクジェットプリントの画像処理技術を9月8日に発表していました。写真関係のWebメディアではあまり紹介していないようですので、改めてここで…

キヤノン、約1.2億画素のEOS一眼レフを開発

キヤノンは、7日に試作発表したAPS-H サイズで2億5,000万画素CMOSの開発発表に引き続き、8日、新たに有効画素数約1.2億ピクセルのCMOS撮像素子を採用した一眼レフカメラEOSのプロトタイプを、次世代の8K映像用CINEMA EOS SYSTEM向けの「8Kカメラ」と「業務用…