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写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

ニコンD5はいつ、どんなカメラ?

 ニコンが去る11月18日に『完成度をさらに高めた次世代プロフェッショナルモデル デジタル一眼レフカメラニコン D5」を開発』というニュースレリーズを発表しました。内容は短いので、以下に全文を載せましょう。

 株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)は、次世代プロフェッショナルモデルとなる、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラニコン D5」の開発を進めています。また、撮影した画像の転送などが可能なワイヤレストランスミッター「WT-6」およびニコンスピードライトの最上位モデル「SB-5000」もあわせて開発中です。完成度をさらに高めた次世代プロフェッショナルモデル「ニコン D5」をはじめ、豊富なNIKKORレンズや先進的なアクセサリーなどを提供することにより、ニコンは映像表現の可能性をさらに追求してまいります。※ 本製品の発売時期・発売価格などの詳細は未定です。

 ということですが、これでわかることは「ニコンD5と命名され、より完成度が高められた35mmフルサイズの次世代プロ用機」ということですが、どんなカメラとして、いつ登場するかはこれだけでは、まったくわかりません。そこで、ニコンのF1桁台のカメラならびにニコンの新製品が近年どのようなタイミングで発表されているか、過去をさかのぼって調べてみました。この2〜3年を振り返りますと、D5の前世代の『ニコンD4』は、2012年1月にラスベガスで開かれた「2012インターナショナルCES (The 2012 International CES)」で発表され、2月に横浜で開かれたCP+2012で公開され、3月15日に発売されています。そして2013年の11月には『ニコンDf』がパリで開かれたサロン・ドラ・フォト(Salon de la Photo)で発表され、直後に発売が開始されています。また2014年には『ニコンD4s』が2104インターナショナルCESのタイミングで発表され(1月7日に開発発表、3月6日発売)、2015年1月に開かれたインターナショナルCESでは、D5500(2015年2月5日発売)、AF-Sニッコール300mmF4 PF VR(2015年1月29日発売)が発表されています。と、いうことで、過去の例から予想すると、2016年のCESは、1月6日から9日までラスベガスで開催されますが、この会期に発表されるのは、すでに開発予告されている「ニコンD5」であることは、ほとんど間違いないでしょう。

≪左:2012インターナショナルCESに展示されたニコンD4、右:2013サロン・ドラ・フォトに展示されたニコンDf≫

≪左:2014インターナショナルCESに展示されたニコンD4s、右:2015インターナショナルCESに展示されたAF-Sニッコール300mmF4 PF VR
 いずれにしても「ニコンD5」がどのようなデザインで、いかなる機能・性能をもって登場するか、1月初旬はニコンファンならずとも目を離せません。ただ残念なのは、2015年のCESに日本のカメラジャーナリストで現地まで取材に出向いたのは業界誌の「AVレポート」と「ピクセス」の2誌だけでした。その前年までは多くのカメラ雑誌やWebメディアのレポーター氏などが出向いていたのです。しかし突然歴史あるCESの情報が予告もなく途絶えるのはまずいだろうということで、ピクセスの渡邊さんが急きょFacebookでニュース速報を行ってくれましたが、2016年はどうなるのでしょう。大物登場の予告があるだけに2015年と同様というわけにはいかないのではないかとも思うのです。*1

*1: 本記事は、過去にニコンから公開された事実と自らの目で確かめた情報のみを積み上げたレポートであり、決して他のWeb記事などの情報をもとにしてはいないことをお断りしておきます。 (^_-)-☆