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キヤノン、約1.2億画素のEOS一眼レフを開発

 キヤノンは、7日に試作発表したAPS-H サイズで2億5,000万画素CMOSの開発発表に引き続き、8日、新たに有効画素数約1.2億ピクセルCMOS撮像素子を採用した一眼レフカメラEOSのプロトタイプを、次世代の8K映像用CINEMA EOS SYSTEM向けの「8Kカメラ」と「業務用8Kディスプレイ」とともに発表した。
 このうち一眼レフは、CMOSの撮像サイズは明らかにされていないが、EOSシリーズの上位機種と同じフルサイズと考えられ、現行EOSのプラットフォームを採用し、キヤノン全EFレンズ96本のうち60本が装着可能で、高画素撮影により、あたかも実物が目の前にあるような立体感あふれる質感・空気感・臨場感を再現することが可能としている。また、撮影画面の一部を切り出すトリミングによる部分拡大でも十分な解像感が得られ、ポスターなど大きいサイズでのプリント出力はも可能である。

 今回開発されたCINEMA EOS SYSTEMの「8Kカメラ」は、自社製スーパー35mm相当サイズのCMOSセンサーにより、8,192×4,320(有効画素数約3,539万画素)の高解像度においても、60fpsのフレームレート・13段のハイダイナミックレンジ・表現豊かな広色域を実現するという。またボディは、キヤノンEF マウントが採用され、機動性に優れた大きさと高い操作性をもっている。「8K超高精細ディスプレイ」は、キヤノン独自の画像処理技術を用いて高輝度・高コントラスト(HDR)・広色域表示を実現。人間の視認限界に迫る300PPI 超画素密度を実現して、これまで不可能だった繊細な光の強弱の再現をも可能とする超臨場感を達成しているという。