かねてから噂の高かったニコン製品の博物館「ニコンミュージアム」が創立100年を前倒しして、品川にオープンすることが正式に発表されました。品川にはカメラ関係の企業・団体が近年集約してきていますが、先住の、キヤノンとソニーが写真展示会場を増強したのに対し、歴史的なカメラを初めとする、さまざまな光学機器までを展示するのが大きな違いです。これからは、ニコンで光学の歴史と技術を学び、キヤノンで作品を見て、ギャラリー併設喫茶で写真集を見たり会話をしながらお茶を飲むというような“写真散歩コース”もできあがるかも知れません。楽しみなことです。
■ニコン、創立100周年を記念して品川に「ニコンミュージアム」を10月17日にオープン
ニコンは2017年に迎える創立100周年を記念し、「ニコンミュージアム」を10月17日にオープンすると、10月1日に発表しました。場所は、港区港南2-15-3 品川インターシティC棟、ニコン本社内の2階で、広さ580㎡の展示スペースでは、縮小投影型露光装置「NSR-1505G2A」の可動展示、1948年に発売されたニコンカメラの初号機「ニコンI型」から最新のデジタルカメラまで約450点の歴代カメラの展示、科学と産業の発展を支えてきた顕微鏡や測定機などを展示。
ミュージアムショップでは、ポストカード、手ぬぐい、クリアフォルダー、トートバッグなどのニコンミュージアム限定品やニコンようかんのオリジナルパッケージ品やタンブラーなどのニコンダイレクト限定品も販売されます。展示内容の詳細は、ニコンのHPを参照ください。開館時間:10時〜18時(最終入館は17時30分まで)、休館:日曜日と祝日と別途定める日、入館:無料。
≪ニコンミュージアムのシンボル。合成石英ガラスのインゴット。さわるのはOK、なでると何か御利益がありそう。!(^^)!≫
■キヤノン、品川のギャラリーを増床(7月)
キヤノンマーケティングジャパンは、港区港南2-16-6 キヤノンSタワー1階にキヤノンギャラリー Sと、2階に「キヤノンオープンギャラリーを設営してます。このうち、オープンギャラリーは7月27日にキヤノンオープンギャラリー1・2」として増床し、完成記念として『林忠彦写真展 カストリ時代1946-56 & AMERICA 1955』を開催しました。このほか品川のギャラリーでは、キヤノンがコレクションとして長年収蔵してきた、1800点を超える著名な日本人写真家の作品を順次展示するほか、話題性のある写真展やイベント、講演会を開催してます。開館時間:10時〜17時30分、休館日:日・祝日とキヤノンマーケティングジャパン休業日、入館:無料。
■ソニー、銀座ソニーイメージングギャラリーにGallery2を増床(8月)
銀座ソニービル(中央区銀座5-3-1)6階にあるソニーイメージングギャラリー銀座に「Gallery2」が増床され、8月3日に関係者を招いて、オープニング・レセプションが開かれました。レセプションには、イギリスからWPO(World Photography Organization)のFounder/CEOであるScott Gray氏が参加していました。SONY World Photography Awardsはイギリスで立ち上げられたようです。乾杯の音頭はハービー・山口さんが行いました。会場には、スチル写真の展示はもちろんのこと、ソニーらしく巨大4Kモニターも設置されていました。開館時間:11時〜19時、休館日:なし(1/1および年2回法定点検を除く)、入館無料。