写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

リコーGRデジタル10周年『GR II Premium Kit』

 リコーは、初代「GR DIGITAL」が2005年10月に発売されてから、「GR」デジタルシリーズの誕生して10年たったことを記念した数量限定モデルとして『GR II Premium Kit』を、2015年10月23日から、全世界1,200台の数量限定で発売すると10月1日に発表しました。

 セット内容は、1)GR II本体、2)アルミトランクケース、3)外部ファインダーGV-1、4)ワイドコンバージョンレンズGW-3、5)フード&アダプターGH-3、6)リングキャップ3種(グリーン、ゴールド、ガンメタル)、7)ジャケットGC-6(オレンジ)、8)ックストラップGS-3(オレンジ)、GR10周年記念ピンバッジ、からなっています。トランクケースは、ブラックカラーのアルマイト処理で、表面は指紋が付きにくい特殊コートを施されています。取っ手部分は、手によくなじむように職人が1つ1つ手作業で革巻きをおこない、錠前を開閉する際の音や感触など、細部にまでこだわった仕様とされてます。市場想定価格は、16万円台半ば(税込)。
 リコーGRシリーズの歴史は、1994年に発売された薄型フィルムカメラの「R1」が好評であったことに対し、当時の事業部長でガンマニアの縄手さんが、カメラは金属でという考えを強力に推し進め、マグネシウム合金の「GR1」を1996年を発売し、当時作品が撮れる高級コンパクトカメラとして一世を風靡しました。その後、1998年に「GR1s」、2000年に「GR21」、2001年に「GR1v」と発展させましたが、時代的にはデジタルの時代となり、2005年に小型撮像素子を使った「GRデジタル」、2007年に「GRデジタルII」、2009年に「GRデジタルIII」、2011年に「GRデジタルIV」発売しデジタルでのGR時代を再興させました。2013年にはAPS-C撮像板を使った「GR」、2015年には「GRII」を発売しましたが、この間、ペンタックスのカメラ事業を傘下に取り入れたことにより、リコーブランドとペンタックスブランドとをどのように共生させていくのだろうかと大いに気になる部分でした。しかし2015年9月には2005年から続いてきた「GRブログ」をいったん終了としました。このブログには、GRistというGR使いの人たちが登場するコーナーもありますが、ここには僕も参加していますので、興味ある方はご覧ください!(^^)!
 ところで、この10月24日にはGRのデジタル10周年記念イベントがラフォーレミュージアム原宿で12:00〜18:00まで開かれます。この9月には、2016年春にフルサイズ一眼レフの登場を発表したばかりです。これらとからめて、これから先、ひょっとしたらさらなる新しい展開があるのではと思うようになりました。