写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

キヤノン・パワーショット G1X

 キヤノンから先日のアメリカで開かれたCESで“Canon PowerShot G1X”が実機展示されました。G1Xはレンズ非交換式で、14.3Mピクセルキヤノン製大型1.5インチCMOSを使った一眼レフ並みの高画質が得られるという高級コンパクトカメラです。1.5インチという撮像素子は、14×18.7mmの寸法で、アスペクト比は3:4。同じ縦横比のレンズ交換式ミラーレスのマイクロフォーサーズが13×17.3mmであるので、それよりは大きいということになります。

 いままでにコンパクトカメラで、大型の撮像素子を使いレンズ非交換式としたものには「シグマDP1x/DP2x」があります。このシグマDPシリーズで採用されている約14.06Mピクセルの13.8×20.7mm(アスペクト比2:3)のAPS-CタイプCMOS撮像板です。さらに少しタイプは異なりますが、リコーGXRのカメラユニットとして用意されている「GR LENS A12 50mmF2.5マクロ」と「GR LENS A12 28mmF2.5」に使われている12.3MピクセルAPS-CタイプのCMOSは15.7×23.6mm(アスペクト比2:3)なので、G1Xの撮像素子はマイクロフォーサーズよりは大きく、APS-Cよりは小さいということになります。パワーショットG1Xの撮影レンズは、28mm相当画角からの4倍ズームで、ファインダーは光学ファインダーと3インチバリアングルLCDモニターです。価格は799ドルとされています。
 CES会場で山田久美夫さんによると、キヤノンEOS-1DX、ニコンD4、フジフイルムX-Pro1キヤノンG1Xなどが注目の製品だそうです。いずれにしても2月9日から横浜で開催される“CP+2012”では、このほかの社からも新製品が予定されているようですので、何が飛び出すか、当分お楽しみは続きます。