写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

2010-01-01から1年間の記事一覧

ライカM9で軟調描写を楽しむ

デジタルで現代のベス単フード外しの描写に挑戦しましたが、かなり自分の描いていたイメージに近いものが撮れて満足しています。そういう時は勢いで、一気に類似した部分の描写も確認してみたくなるものです。 ということで、ライカでの軟調描写に挑戦してみ…

ニコン・フィルムカメラの修理延長

ニコンは、フィルムカメラおよび交換レンズを使用するユーザーサービス・サポート向上を目的として、ニコン規定の補修用性能部品の保有期間終了後も、F3、F5、New FM2、FM3A、S3復刻版、SP復刻版 および専用レンズ(3.5cmF1.8、50mm F1.4)、ニコノスVおよび…

べス単Hawk-Eyeでデジタル

◆ブログ「写真にこだわる」の愛読者・神原武昌さんからの投稿記事です◆ べス単ストーリー、またまた楽しいですね。早速、私も真似をいたしまして、本棚に飾りっぱなしのKodak Vest Pocket Hawk-Eye(1927-1934)をとりだしました。左の写真のようにフィルム…

現代のベス単フード外しに挑戦

ベス単のフード外しの描写について掲載したところ、意外と多くの方々からご意見をいただき、盛り上がりました。そこでこの時期、改めてベス単のフード外しの描写を僕なりに再現してみようと試みましたので報告いたします。 まず用意したのがベス単のレンズ…

ほんとうだHD動画は一眼レフ

スエーデンからのドキュメンタリー映画の取材を受けてその機材が一眼レフの「キヤノンEOS7D」であったのに驚いて「一眼レフでHD動画がフィーバー」と記事をアップしたのはつい先日ですが、それを裏付けるような写真をカメラ研究家の伊藤二良さんからいただき…

続・ピントの合わせ方

ところで元々はフィルムカメラマニアのSさんは、何で「ルミックスGF-1+ライカMマウントアダプター+ライカマウントレンズ」にはまってしまったのでしょう。たまたま僕の手元に同じマイクロフォーサーズ規格の「ルミックスG2とMマウントアダプター」があった…

どちらが正論? ピントの合わせ方

僕の身近にいるSさん。筋金入りのカメラマニアで、所有のカメラは数えたことがないそうです(僕の推察するところでは、軽く1,000台は超えているのではないかと思うのですが?)。そのSさん、僕の目から見ると、この時期なぜか猛烈にデジタルカメラを買いだし…

個展「僕のバリ島」無事終了

東京写真月間に合わせた、6月1日から15日までの「こどじ写真館」での個展『僕のバリ島』は無事終了し、実に多くの方々に見に来ていただいたことを、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 今回の主力カメラはFujiFilmGF670で、それをベルビアの100で撮り、フ…

ペンタックス645Dを使ってみました

HOYAペンタックスからデジタルの中判カメラ「645D」が6月10に発売されましたので、さっそく使ってみました。撮像素子はコダック製のCCDで44×33mmと大きく、約4,001万画素、画素ピッチ6.0μmというものです。ペンタックスの中判構想は古くからあり、何度か発表…

続・新聞社と伝書鳩

伝書鳩が新聞社においてフィルムの運搬に役立ったという話を載せさせていただいたところ、なかなか好評でいろいろな方々からおもしろかったと連絡をもらいました。それならばということで、「新聞社と伝書鳩」の続きを報告させていただきます。◇伝書鳩による…

ベス単フード外しの描写

画一的というか、写りすぎる現代のカメラ(レンズ)に対して、一味違った上質の描写(ご本人にとって)を求めるのは今も昔も変わらないようです。ボケ描写の美しさを求めてヘリヤーやニコラペルシャイドなどの古典レンズを使う人、ライカのソフトフォーカス…

6月1日は「写真の日」です。

6月1日は「写真の日」なのです。なぜこの日が写真の日なのかというのは、こちらをご覧いただくとして、この日は写真関係者にとっては忙しい1日なのです。僕に関係するイベントを列記しますと以下のようになります。 まず、正午からカメラ記者クラブ主催の「…

ライカのこれから

ライカカメラ社オーナーのDr.カウフマン氏が、去る2010年5月30日、日本カメラ財団にて「ライカ -思い出の未来-」と題して講演を行いました。話の内容は、ライカの歴史からこれからのライカの在り方までと、多岐にわたっていましたが、なかなか興味あるもので…

1000人の写真展

6月1日は写真の日。各地でさまざまなイベントが開催されますが、日本写真協会では東京写真月間として、写真の日を前後して企画写真展を主要写真ギャラリーと共同で行っていますが、そのなかで最も人気なのは、新宿パークタワービル1Fロビーにて、一般人参加…

ライカとリコーGRの講演会

ライカとリコーGRの講演会が日本カメラ博物館で開かれます。どちらも最近元気なカメラメーカーということができるでしょう。ふだんはなかなか聞くことができませんが、何か新しい発見があるかもしれません。 ◆「ライカ -思い出の未来-」 2010年5月30日(日)…

一眼レフでHD動画がフィバー

最近ショックだったことがあります。海外からのドキュメンタリー映画の取材を受けたのですが、撮影機材を見せてもらってびっくりしたのは、カメラが何と「キヤノンEOS7D」だったのです。デジタル一眼レフでフルHDの動画が撮影できることは百も承知でしたが、…

3本のライカ用28mmレンズ

ここに3本のライカ用28mmレンズがあります。スクリューマウントの「HEKTOR 2.8cmF6.3」、「SUMMARON 2.8cmF5.6」、そしてMバヨネットマウントの「SUMMICRON-M 28mmF2 ASPH.」です。ヘクトール28mmF6.3の発売は1935年、ズマロン28mmF5.6はスクリューマウント…

ノン・ライツな人たちの写真展

『第4回 ノン・ライツRF友の会/新宿西口写真修練会展』という、風変わりなタイトルがついた写真展がJCII日本カメラ博物館クラブ25で開かれています。何が、ノン・ライツか別にして、とにかく多彩な写真展なのです。サブタイトルは、「私が貴方に見せたかった…

新緑といえば赤外線写真ですね

連日寒さが続きますが、もう春のはずです。そして世の中にはいろんな方がいらっしゃるのです。ここに紹介する写真は前回の“写真のプリント”で紹介した神原武昌さんが撮影したデジタルカメラでの赤外線写真です。神原さんからは『小生の生涯テーマの魚眼レン…

写真のプリント

先日来、なぜか3人の方に写真を見て欲しいという相談を受けました。とはいっても、僕に見てもらいたいというのはプリントの仕上がりであって、写真の内容ではないのです。なぜか僕の周りにはこういう方々が集ってくるのです。相談を受けた順に紹介すると、お…

新聞社と伝書鳩

「上毛新聞」4月5日付け第1面の“三山春秋”というコラムに興味ある記事を見つけました。書き出しは、『新聞社はかつて伝書鳩を飼っていた。……』で始まるのですが、前々から新聞社と伝書鳩に関しては、いつかこのコーナーにアップしようと温存していたテーマが…

カメラが肥大化していませんか

休日を利用してフルサイズデジタル一眼レフと交換レンズ3本を携えて京都、兵庫へと行ってきました。このところライカM9とかX1、リコーGXRとかCX3とわりとコンパクト系のカメラを意識的に使ってきたせいか、行く前にカメラをバッグに詰めた途端に参ったなとい…

どう呼ぶの?各誌のこだわり

去る3月11日のCP+パネルディスカッションでおもしろい場面がありました。セイコーエプソンの枝常伊佐央さんが「エプソンR-D1は元祖ミラーレス一眼だ」というような発言をしたのですが、すかさずパナソニックの房忍さんが「あれはレンジファインダー機で、元…

いまどきの黒白フィルム

上の写真の135フィルムが、それぞれ何だかわかればあなたは、国際的な黒白写真愛好者です。このフィルムは本ブログ「写真にこだわる」の愛読者である偽並木さんから連絡をいただき、アメリカ・カリフォルニアのWeb通販業者“freestyle”から取り寄せた黒白フィ…

CP+が始まりました

パシフィコ横浜で、写真業界のイベントであるCP+が3月11日から14日までの日程で始まりました。CP+の話題はこれで2回目ですが、いよいよ開かれたという報告です。開始前には、なぜ横浜?という疑問もありましたが、渋谷から東横線直通のみなとみらい線で行…

『日本大判写真展』2010

日本大判寫眞家協会による『日本大判写真展』2010が上野の東京都美術館で開催されました。会場には額装された2倍全紙の作品209枚が所狭しと並びますが、風景を主体とした作品群はいずれもフィルムで撮影しプリントされたものばかりで、その細密描写と階調性…

下岡蓮杖のお墓参り

久しぶりの青空に恵まれた3月3日、豊島区染井霊園にある日本における写真師の始祖“下岡蓮杖”のお墓参りにいってきました。主催は「下岡蓮杖を偲ぶ会」(代表 成瀬正和さん)で、僕をこのような会に誘ったのは写真業界の大先輩である佐藤智英さんです。おつき…

いよいよ『CP+』 ですね

アジア最大級のカメラ&フォトイメージングショー『CP+(シーピープラス)』と題して写真業界最大級のイベントが、3月11日(木)から14日(日)まで、“パシフィコ横浜”で開かれます。主催はカメラ映像機器工業会で、日本写真映像用品工業会が協賛しての開催…

PMA in Anaheim

全米の写真業界団体が毎年主催する写真関連のトレードショー、PMA(Photo Marketing Association)ショーが、カリフォルニア州アナハイムのコンベンションセンターで2010年2月21日からスタートし、23日まで開催されました。例年PMAはラスベガスで行われてき…

ニコンD3sでISO102400超高感度撮影/裏面照射型CMOS採用リコーCX3の実力

2009年10月に発売されたニコンD3sは常用感度でISO12800相当で撮影できますが、増感というかHi3ではなんとISO102400相当の感度で撮影できるというのです。フィルム時代の一般フィルムではコニカカラーGX3200が最高感度であったわけですが、それを軽く超えて未…