写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

べス単Hawk-Eyeでデジタル

◆ブログ「写真にこだわる」の愛読者・神原武昌さんからの投稿記事です◆


べス単ストーリー、またまた楽しいですね。早速、私も真似をいたしまして、本棚に飾りっぱなしのKodak Vest Pocket Hawk-Eye(1927-1934)をとりだしました。左の写真のようにフィルム収納部と(レンズ+蛇腹)部を分離いたしまして、遮光効果を上げるために写真から自明のように、黒色の薄いビニール箔の中央に適当な穴を開けまして、蛇腹のレンズ保持部と反対の通常フィルムに対抗する部分にビニール粘着テープで貼り付けました。黒ビニール箔の穴にミラーレス一眼レフのLumix G1センサーが正確に向き合うように配置しまして(右の写真) 撮影しました。べス単Hawk-Eyeはターレット形式で4種類の径の穴(絞り)がレンズの前面に出てくるようになっています。構造上簡単にレンズとシャッター部を取り外せないので、絞りを一番径の大きい#1をだし、蛇腹を指で適当に前後させて、ピント合わせをしました。写真右はHawk-Eyeの顔です。絞り#1が使われている状態がお分かりになると思います。トルコ桔梗の写真がその写り具合です。絞りが使われた状態での撮影なので、市川さんのような素敵なほんわかムードのできではありませんが、何となく我田引水で、とても気持ちの良い写真だと思います。
◆熱烈なブログ愛読者・神原武昌さんからの記事投稿です。蛇腹でピント合わせするわけですが、ライブビューで見ながらのピント合わせですから、正にデジタルならではのクラシックカメラ(レンズ)の楽しみ方となります。そしてこのシステム構成だとたぶん無限遠の風景は撮れないのではないかと思います。それにしてもルミックスG1とホークアイの合体した写真は、現代を象徴しています。これからも工夫するとまだまだ新しい遊び方を発見できそうですね。トルコ桔梗はいい感じの色で写っています。難しいことを考える前に、まずは手を動かして撮影してみることですね。