写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

ライカとリコーGRの講演会

 ライカとリコーGRの講演会が日本カメラ博物館で開かれます。どちらも最近元気なカメラメーカーということができるでしょう。ふだんはなかなか聞くことができませんが、何か新しい発見があるかもしれません。
◆「ライカ -思い出の未来-」  2010年5月30日(日)
 講師:アンドレアス・カウフマン氏(ライカ・カメラ社社主)
 ライカカメラの最近の開発状況や、IT産業におけるデジタルイメージング技術、現在と未来のレンズ、ライカのデザインやブランド力など、ライカのよき伝統を継承しつつデジタル時代へと向っていくライカカメラ社の未来への展望を語るようです。ライカカメラ社は、最近本社をゾルムスからライカカメラ発祥の地であるウエッツラーに戻すほか、フルサイズのM9、中判のデジタル一眼レフS2システム、APS-CコンパクトのX1を発売するなど積極的です。カウフマン氏は、過去に発売の1年近く前にノクチルックス50mmF0.95の予告するなどしています。今回もライカ社の未来を語るなかに、新しい商品の話が聞けるかもしれません。

◆リコーGRシリーズのデザイン−フィルムからデジタルまで−   2010年6月12日(土)
 講師:奥田 龍生氏 株式会社リコー 総合デザインセンター
 リコーGRシリーズは、1996年に発売されたフィルムカメラ「リコーGR1」が最初で、従来は28mmという広角単焦点レンズ搭載カメラでは一般ユーザーには受け入れられないというジンクスを破り、多くのプロ、ハイアマチュアに作品を創れる高級コンパクトカメラとして受け入れられました。2001年にはさらに広角化を推進した「リコーGR21」、2005年にはデジタル時代に向けた28mm相当の画角を持つ単焦点機「GR DIGITAL」へと発展させ、2007年に超広角24mm相当のズームレンズを搭載した「Caplio GX100」、2009年にはニューコンセプトモデルとしてユニット交換式のカメラ「GXR」を発売するなど、コンパクトカメラ分野で独自な路線を歩んできた、そのデザインコンセプトなどのお話が聞けます。