写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

6月1日は「写真の日」です。


6月1日は「写真の日」なのです。なぜこの日が写真の日なのかというのは、こちらをご覧いただくとして、この日は写真関係者にとっては忙しい1日なのです。僕に関係するイベントを列記しますと以下のようになります。
まず、正午からカメラ記者クラブ主催の「カメラグランプリ2010」の贈呈式があります。カメラ記者クラブメンバー、雑誌代表者、外部選考委員、特別選考委員の61名からなる人々に選ばれたカメラがグランプリ賞などを贈呈されます。今年は、「カメラグランプリ2010 大賞」は、デジタル一眼カメラのオリンパス「PEN E-P1」、「カメラ記者クラブ賞」はキヤノン「EF100mmF2.8LマクロIS USM」とソニー「裏面照射型CMOS イメージセンサー“Exmor R”」、また一般投票による「あなたが選ぶベストカメラ大賞」はオリンパス「PEN E-P1」となりました。オリンパスにとってカメラグランプリは、1984年、第1回目のOM-4で1票差でニコンFAにグランプリを奪われてからのからのことであり、27回目にして雪辱を果たしたということになるのでしょうか。昨年パナソニックLUMIX G1」がカメラ記者クラブ賞に、そして今年はオリンパス「PEN E-P1」がグランプリ大賞に輝いたわけで、過去の例からも確実にミラーレスレンズ交換機がひとつの流れとして認知されてきたということになります。キヤノンマクロの3方向手ブレ補正、ソニーの裏面照射型CMOSの受賞は、技術指向の高い僕にとって大いに歓迎するところです。
時間が変わって17:00からは日本写真協会主催で「写真の日の集い」があります。こちらは前半は「2010年日本写真協会賞表彰式」、後半は「東京写真月間2010レセプション」です。前半の表彰式は、功労賞、作家賞、学芸賞、新人賞と分かれていて、今年は10人の方々が表彰されました。
そして最後は19:00から東京写真月間にちなみ、僕の写真展「僕のバリ島」のこどじでの開催です。こどじでの個展開催は今年で6年目、2007年:僕の沖縄・I、2008年:僕の沖縄・II、2009年:僕の小豆島に続く“島シリーズ”です。今年の特筆は、撮影の主要カメラはGF670(約9割)であること、リバーサルフィルムを安価なフラットベッドスキャナーにてデジタル化したデータをインクジェットプリントしたことです。やはり、フィルム画像をデジタルデータ化することの難しさを痛感しました。