写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

僕の「東京写真月間」

 すっかりご無沙汰しました。決してサボっているわけではないのですが、なぜかこの半年ぐらい原稿が集中したのです。それもかなりのボリュームで、ということで、ネタ切れだろうとわざわざ古典的名玉を提供してくださったHさん、どうした体の具合が悪いのかと声をかけてくださるSさんとか、まだまだ何人かの方がいらっしゃいますが、元気です。原稿書きは、今後も続きますが、さまざまな分野にわたっていますので、やがてどこかで目にされることもあるでしょうが、とりあえずは6月1日写真の日を中心に開かれる「東京写真月間」の間に、僕の写真が展示される写真展を、ご紹介しましょう。

 まず最初が『僕の沖縄 Part3』です。新宿こどじでの個展も今回で10回目を迎えました。そのうち7回が“僕の……”シリーズで、沖縄が3回目、小豆島、バリ島、五島、佐原が各1回となります。よく聞かれるのは、出身は写真展のテーマの場所ですか?いうことですが、違います。僕は、東京生まれですが、出身は長崎県の島原です。会期中の5月はイベントも多いので、連日は顔出しできませんが、なるべく会場にいるように、努力するつもりです。なお、僕の展示が終わると、こどじ常連さんによる合同展「さもあらばあれ 2」が開かれます。こちらにも1枚参加です。
 次は、こちらもすっかりおなじみとなった「クラカメ雑談会」の写真展です。毎年変わった完全機械式のカメラをだすのですが、何を選ぶかに始まって、撮影、プリントまでと、展示場所が場所だけに、すべてアナログで通すように頑張っています。すでに6回目ですが、まだまだ出場待ちのカメラがたくさん控えていて、少なくとも後10年ぐらいは問題なくいけます。巷では銀塩フィルムの危機がささやかれていますが、そんな簡単には銀塩感材はなくならないというのが、僕の持論です。今年のカメラは、35ミリフィルムを使う正方形画面(24×24)mmの「マミヤスケッチ」です。参加者は、世の中の趨勢に従ってわずかながら減少気味ですが、それでも残った人は精鋭の強者ばかりです。フィルムはアクロス100、スクェアサイズがわかるようにと、画面枠ごと黒白RCペーパーに光学引伸機で焼いてあります。お時間許す方はどうぞ。
 引き続きの出展は、2014年6月25日(水)〜29日(日)まで新宿パークタワー・ギャラリーで開かれる日本写真協会主催の『1000人の写真展2014 私のこの一枚』です。こちらもかれこれ8年ぐらい参加しています。こちらは古典レンズをデジタル一眼レフにつけて、インクジェットでプリントします。

■講演会■ 5月17日(土)、日本カメラ博物館では写真家の田中長徳氏による『田中長徳“らいか”を語る』の講演会を開催します。あなたは「ライカ」と「らいか」、「LEICA」と「leica」違いはわかりますか。ちょーとくさんのお話を聞いて、カメラ博物館を見て300円。今現在、お席に若干の余裕があります。申し込みは:(03)3263-7110