写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

時間が経つのは早いですね

 時間が経つのは早いですね。5月の中旬の「東京写真月間」を前に、写真月間中の僕の写真の展示スケジュールなどを書きましたが、その後やはり多忙でブログの更新ができませんでした。とはいってもそのまま放置するのも、失礼なので、簡単に写真だけで、その一部をお見せしましょう。

 5月30日から6月12日まで、フジフイルムスクエア「ミニギャラリー」の“「クラカメ雑談会」写真展”に展示したマミヤスケッチで撮影したモノクロプリントです。マミヤスケッチ(1959年)は、ご存じ国産唯一35mmフィルム使用のスクエアサイズ画面のコンパクトカメラなのです。ノートリミングを示すためにフレームを入れて、大4切に焼きました。もちろんこれは額装前の状態です。

 ブログがネタ切れだろうと思うのは誰もが思うことですが、そう簡単にネタは尽きません。考えるところがあって、少しお休みしていますが、あと少し経つと、仕込んだ大物をご披露できるようにただ今、熟成中です。そんな中、前回は有名な古典名玉を持ち込んで使ってくださいというHさんを紹介しましたが、実はそのレンズはエルネマン社のエルマノックスに付いていた「エルノスター10cmF2」(写真左)なのです。エルノスターは、1924年ベルテレの設計によるものですが、当時はフラッシュなしで室内の写真が撮れるという画期的なレンズでした。もうひとつは別のHさんが用意してくれた「ズノー5cmF1.8」(写真右)です。このレンズは、1959年に発売された完全自動絞りペンタプリズム式の35mm一眼レフ「ズノー」用標準レンズです。エルノスターは距離計非連動でライカMマウントに、ズノーは距離計連動のライカスクリューマウントに改良されています。なぜライカマウントなのかということは、ライブビューができるミラーレスカメラ時代ならではのマウント選択といえるわけです。ただ今、どちらのレンズも撮影を開始していますので、その描写についてご報告できる日もそう遠くはないと思います。 !(^^)!