写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

カメラが肥大化していませんか

休日を利用してフルサイズデジタル一眼レフと交換レンズ3本を携えて京都、兵庫へと行ってきました。このところライカM9とかX1、リコーGXRとかCX3とわりとコンパクト系のカメラを意識的に使ってきたせいか、行く前にカメラをバッグに詰めた途端に参ったなという気持ちになってしまいました。大きさもさることながら、重量感がすごくずっしりとしているのです。これには困ってしまいました。現地に行くまではキャリーバックで移動し、最寄りの場所からレンタカーというパターンなので、撮影に必要な最低限のもの以外は車に残し、後は徒歩で動き回るというわけですが、とにかくずっしりとくるのですよね。それにしても、どう考えても現在のフルサイズ一眼レフは性能的に肥大化しすぎているのではと思ってしまうわけです。まず、1秒間に10コマ近い連写機能、これは僕の撮影スタイルにはほとんど不要なのです。このあたりを、フィルムカメラ時代のワインダーが組み込まれた当初の、1秒間に2〜3コマ程度でもいいからコンタックス137MDやコニカFS-1ぐらいの大きさと重さになればいいのにとか、ついつい考えてしまうのです。もちろんAPS-CのEOS KissとかD40も素晴らしく小型・軽量なので好感もてるのですが、性能は十分でも何となくひけてしまうのです。同じ小型・軽量ならメタルボディのペンタックスK-7あたりが、いい感じです。このぐらいでフルサイズだといいのにと、ついつい思ってしまいます。カメラが肥大化したのか?僕が歳食ったのか? でも熱烈な一眼レフカメラ人口のかなりの割合が50歳以上ではないかということを考えると、この辺の層をくすぐるようなカメラがあるといいのにと思うわけです。時代はミラーレスの小型レンズ交換式に向かっていますが、フィールドでのさまざまな場面の撮影を考えると一眼レフの光学ファインダーには捨てがたいものがあるわけで、ここはぜひ奮起願いたいものです。◇写真は、京都亀岡のお寺に咲いていた梅の花。なぜ、こんな写真をわざわざフルサイズで!とか、いわないでください。