写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

キヤノン25mmF3.5 - 時代が変わればレンズの数え方も変わる

 いまやレンズ交換式のカメラといえば、ミラーレス一眼が全盛です。カメラ技術発展の歴史をたどると、それ以前はペンタックスに代表される一眼レフ、さらには距離計連動機のライカなど、数々の名機がありました。いま、流行りのミラーレス一眼は、これらの時代の歴史的なレンズを、ふたたび生き返らせる“マウントアダプター”のおかげで誰もが簡単に往年のレンズの描写を楽しめることになったのです。もちろん、最新のミラーレス一眼専用の交換レンズを使用すれば、かつてはプロ中のプロでしか撮れなかった、カワセミの飛翔やスポーツ、列車、星空などを、それぞれのカメラ機能を活かせば多くの人が撮影できるようになり、これがカメラ技術の進歩であり、歴史的にこの技術進歩が撮影領域を広げてきたのです。

 とはいっても、写真の楽しみ方はそれぞれで、昨今ではかつては暗室を必要としたプリント作業を家庭でも明るい場所で簡単に行えるようになりましたが、その一方で銀塩フィルムを使った暗室でのプリントワークを楽しむ人、さらには古典的な写真技法にのめり込む人がいたりと多彩で、撮影用のレンズではクラシックなレンズを用いて独特な描写を楽しんだり、最新レンズと変わらないような描写を楽しむ人もいるわけです。この中には若い人たちのように安価だからという求めるということもありますが、われわれの世代にとっては、かつての思いで深いレンズでミラーレス一眼を使って楽しみたいというのもあるのです。

キヤノン25mmF3.5スクリューマウントレンズ≫ フルサイズでコンパクトなシグマfpには薄型で小型のレンズが似合います

 そのようなわけで、私の思いでレンズ「キヤノン25mmF3.5」について綴ってみました。

 

キヤノン株式会社御中
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
早速ではございますが、御社(当時はキヤノンカメラ)が1956(昭和31)年に発売された「キヤノン25mmF3.5」のレンズ構成の表記に関してお尋ねします。
私、市川泰憲は2022年11月20日に、自分で執筆するブログ「写真にこだわる」に“昭和のレンズ”として「キヤノン25mmF3.5」を作例入りで紹介しました。この中でレンズの仕様と外観写真を入れ、レンズの構成枚数表示は過去からのキヤノンカメラミュージアム内の表示に従って3群5枚構成と記述しました。ところが、この「写真にこだわる」ブログの紹介記事を11月20日フェイスブックにて紹介すると、御社OBカメラ好きのNT氏からレンズ構成枚数の表示がおかしいと異議を唱えてきました。私としては、このレンズ構成の表記に対しては以前からおかしいと考え、月刊「写真工業」編集部時代からことあるごとに御社の担当部門に5群5枚構成ではないかと問い合わせをしてきましたが、表記方法は昔から3群5枚構成であって問題ないとのことでした。

『2022年12月下旬に、上記の内容の文章をキヤノンに提出しました。これにはフェイスブック上での写真仲間とのやり取りから派生したのですが、そのやり取りは以下のようです』

FaceBookでのやりとりより
≪TNさん≫キヤノンカメラ開発OB、現役中は規格関係を担当)
キヤノン25mmは貼り合わせがないので5群5枚構成ではないでしょうか。凸と凹の間には空間があって非接触です。本家のトポゴンの特許では66mmとか75.7mmなどの焦点距離で0.02mm離れています。特許には前後に並行平面を持った構成もありますが、ないもので4群4枚、あるもので6群6枚構成です.キヤノン歴史館の記述から引っ張ってこられたのでしたら、キヤノンの記述が誤りだと思います。大まかな構成図で接触していると解釈した執筆者のエラーではないかと.
この時代、レンズ1枚の寸法で最も公差がゆるいのが厚みでした。そのため写真レンズであってもレンズエレメントを組み込む金物は削りしろをとって作られ、組み込むレンズの実寸に当たって金物側を切削し、レンズ間の空間については設計値と同一値にしながら組み立てていました。そのため、投げ込みの組み立てを行う現代では難しい、光軸上で最もレンズ同士が接近する構成も可能だったと思います.
≪市川 泰憲≫
TNさん、確かにおっしゃる通りですが、この件に関しては、過去に執筆されたMさん始め多くの担当者に何度も疑問を呈しましたが、結論は得られませんでした。結局、1ユーザーレベルで確定情報流すのは、市場に混乱を招くだけですのでキヤノンカメラmuseumが直さない限り、私レベルでは問題を提議できても、直せません。ぜひOBカメラ好きとして、直すよう提案して下さい。
≪TNさん≫
Mさんにもご確認されてらっしゃるのですか。うーむ、レンズ個体をお持ちですから前後から見てセンターにニュートンリングが出ていなければ間隔ありと断定はできるのですけれど、現役のカメラ開発とはまだ関係がありますが、レンズの光学設計に繋いでもらいましょうか.
≪市川 泰憲≫
私の25mmは、ライカM3の広角として1977年頃、当時キヤノン広報のUさんを通して、キヤノンの倉庫にあった最後の新品だそうで、3万3千円ぐらいでケース、ファインダー付きで購入しました。おまけにUさん私物のY2とスカイライトの専用フィルターをいただきました。ニュートンはでていません。フィルムの時代から、裏面照射のCMOSになったデジタルの時代まで、一貫して使えています。歴史的な経緯という意味で、最近の設計の方はどうなんでしょうかね。
≪TNさん≫
図面か自社特許(あるのか?)が探し当てられれば簡単なのですが、社内では前者の方がまだ簡単かもしれません。社内の人間にあたるときにツァイスのトポゴン特許をつけて依頼しますが、光学設計でも長年の記述に手ぶらで文句をつけるのはなかなか大変かもしれません.
≪MKさん≫ 注)ライカニコン熱烈愛好家
「3群5枚構成(構成枚数表示はキヤノン式カウント法に従っています)」という記述はそういう意味があったんですね??。しかし、一部のみ貼り合わせというのは考えにくいです。
≪TNさん≫
あの構成で凸と凹が接触しているなんてありえないです。本家ツァイスのトポゴン特許でも隙間あります。
≪市川 泰憲≫
TNさん、張り合わせとかの問題でなく、群と枚数に関しての考え方が違うのでしょう。当時の設計者はだれかな? ただ、5枚目の平行平面ガラスの効果がパテントがらみかもで、確かにトポゴンタイプのニッコール25mmはF4なのに周辺がケラレますが、明るいF3.5のキヤノンはケラレません。
TNさん
そちらの線も攻めてみます.
≪HJさん≫ 注)元AO社光学設計者
単レンズを貼り合わせたモノを群(グループ)と数えるのは、いつからの習慣なんでしょうね? 絞りを挟んだ前群と後群に、平面ガラスを足した3つのグループにも見えます。群の定義の仕方、ですが。
≪市川 泰憲≫
HJ さん、そこだと思います。
 途中略
TNさん
市川さん、スレッド上の皆様、ツテを頼りにキヤノンサイトの訂正を申し入れたところ、早速対応がとられ、5群5枚と訂正されました.宜しければご確認ください。

≪市川 泰憲≫    
そんなに簡単に変えてしまうとは、今までは何だったのでしょう。これからは5群5枚構成に直して記述しましょう。

ということで、2022年11月22日現在で5群5枚構成と訂正され、長い間のこのレンズ構成の謎を閉じました。

■私が言いたかったこと
 しかしここで私が問題にしたいのは、1晩で3群5枚から、5群5枚に切り替わったのは、①どのような根拠に基づくのか、②過去、御社の先輩方が守ってきた表記法をどのようにとらえ、社内的に関係部署で検討されたのか、③キヤノンカメラmuseumでは、2022年11月22日現在で5群5枚構成と訂正されましたが、その部分に関しては何の説明もありませんでした。過去に残る印刷物、その他資料、また私が制作した書籍などでは、訂正はできません。そこでやはり、2022年11月22日現在でなぜ5群5枚構成と訂正されたかの注釈をキヤノンカメラmuseumの「キヤノン25mmF3.5」のレンズ構成図の部分に加えるべきだと考えます。いかがでしょうか。
 私がこの部分にこだわるのは、自分が「キヤノン25mmF3.5」を所有しているということにとどまるだけでなく、1969年に写真工業出版社から発売された「国産カメラ交換レンズのメカニズム便覧」の表を私自身が、学生時代にアルバイトで出向いてA6横開きのキヤノンカメラのレンズカタログを参照して作り上げたものであり、当時の広報のN氏やU氏に出向いてレンズの構成枚数の確認をとったから強く記憶にあるのです。

 以下には、その時の表を抜粋しましたが3群5枚となっていますので、キヤノンミュージアムの元資料を作り上げたMY氏の時点で間違えたとするNT氏の指摘する執筆者のエラーではないかというのはあたりません。私は、その後も技術情報課のM氏やS氏にキヤノン25mmF3.5レンズ構成の件を問い合わせましたが、昔から、歴史的にということで3群5枚構成という表記は変わりありませんでした。

 「国産カメラ交換レンズのメカニズム便覧」より(写真工業出版社、1969)

 

■その他文献によるキヤノン25mmF3.5のレンズ構成に関して

 

1)日本写真機工業会編カメラ年鑑1956~1957日刊工業新聞社

レンズ構成に関しての仕様の中にレンズ構成断面図はありますが、構成枚数の記述はありませんでした。この年鑑の交換レンズ表には、25mmF3.5(1956年1月発売)の部分は空欄”で、28mmF3.5(1956年4月発売)の部分は“特許出願中”となっていて、28mmF3.5(1951年10月発売)の部分は“J.P.205561、U.S.P.265974”と明記されています。引き続くそのほかの焦点距離キヤノンレンズには“J.P.ナンバーもしくはU.S.P.ナンバーか特許出願中”と記述されているので、25mmF3.5の部分だけ空欄なのは理解に苦しみます。

2)日本写真機工業会編カメラ年鑑1957~1958 、日刊工業新聞社

 レンズに関しての仕様の中に構成枚数は5群5枚と記述されています。レンズ構成断面図48として別にあります。ここでの掲載はA4判開き掲載で2ページにわたっていましたので、該当部分だけを切り取り、上下に組み合わせて掲載いたしました。この出版は、日本写真機工業会編で、日刊工業新聞社からの刊行ですから、正式なキヤノンカメラの資料とはいえません。キャノンカメラと社名はなっていますが、少しレンズの構成がわかる校正者なら、独自の判断で5群5枚と校正したということも考えられます。

 

3)キヤノン英文カタログ(特許庁公開資料より)

 こちらはキヤノンカメラのカタログです。この時点では、レンズ構成は3群5枚であることが明記されています。設計者は向井二郎氏であることもわかます。当時キヤノンで光学設計をやっていた小柳修爾氏(キヤノン発行、光の700の編著者)によると、向井二郎氏は長くはキヤノンに在籍しなかったようです。

4)キヤノンレポート31(特許庁公開資料より)

    

 こちらの文献では、レンズの構成枚数については5枚とは書かれています。やはりパテントなど何らかの問題があり明記しなく、その後は3群5枚構成としたと考えるのが妥当ではないかと考えるわけです。

 以上、「キヤノンレンズ25mmF3.5」の構成を3群5枚と表記した印刷物はたくさんあります。1晩にして5群5枚とした経緯をミュージアム該当個所に歴史的経緯を含め明記すべきだと私は考えます。

キヤノンから返事がやってきた

 質問を送付したのが年末でしたので、年を越した少し経った頃にキヤノンから正式な文章がやってきました。以下に細かな謝辞など詳細は割愛し概略を紹介します。

CANON 25mm F3.5の誤記に関するご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
さっそく 至急調査をしましたところ、 弊社の公式書籍である50 年史 (1988年発行)や関係者の執筆した「キヤノンレンジファインダーカメラ(1996年発行)」には、5群5枚との記載がありました。 開発部門にも見解を求めたところ、「カタログ等へのレンズ構成の記載について、複数のレンズが接着されている (貼り合わせレンズ) 場合は1群としてカウントするので、本レンズの場合は5群5枚が正しい」とのことでした。したがって、 カメラミュージアム制作当初からの誤記であったと判断し、当カメラミュージアム上の記載を訂正した次第でございます。なお、開発部門によると、「旧聞に属する事であくまでも推測ではあるが、 開発当時は、 光学設計的な見解として、近接しているレンズ (1枚目と2枚目、3枚目と4枚目) をそれぞれ1群として数え、3群5枚としていたのではないか」ということでした。

「なお 当カメラミュージアムにおきましては修正履歴を記載せず、常に最新の情報を掲載するという運用をしております。今回のお知らせに対して、 関係者一同大変感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。」

 ということで、めでたしめでたしとなり幕は下りたのですが、結局、特許だとか難しい考え方を抜きにして、レンズ構成枚数の数え方が時代によって変わってきたのではないかと思うのです。

 ちなみにこの時期改めてキヤノンの50年史を調べたところ、どうやら2種類あるのです。実はこの50年史に向けて私はハネウエルVAFモジュールの展開写真を提供しているのですが、私が個人的にもらったものには写真提供者として私の名前が出ていたのですが、ないのもあるのです。多分、提供を受けていて写真提供リストに名前が記されていないというのはまずいとなったので、追加して印刷したのでしょう。本つくりの現場にいるとわかりますが、よくあることです。

■やはり当時は3群5枚構成の表示だったのです

 その時点までに私が参考にした日本語のカタログは見つけられませんでしたが、今回のブログ掲載にあたり、写真仲間に問うと、瞬時に海外向けのキヤノンレンズカタログの所在を知らされました。以下にその一部をご覧にいれます。

 

 ≪1958年、海外に向けキヤノンレンズカタログの該当部分。この時点では5枚構成でした≫

 

≪1965年のキヤノン7sの時期に発行されていた海外に向けてキヤノンレンズカタログの該当部分。3群5枚と表記されていました。当時の日本版キヤノンレンズカタログは3群5枚で同じだ合ったのです≫

 そこにはやはり3群5枚構成と示されているのです。結局、キヤノンの公式書籍である50 年史 (1988年発行)に5群5枚と記述されていて、それが最終判断だとすると、2022年11月22日まで「キヤノンミュージアム」上でそのように表記されていたのは残念でした。しかし、まさかそれが1日で書き換えられるとは思いませんでしたので、画面キャプチャーはしていなかったのが残念でした。

≪1966年の日本語版キヤノンレンズカタログ≫ 中村文夫氏提供.追加情報です。

≪写真工業出版社、2000年11月発刊、「世界のライカレンズ」のキヤノン25mmF3.5スペック表より≫ わざわざキヤノンの表記法に従っていると明記してある。追加情報です。

 

≪ 2022年11月22日時点のキヤノンミュージアムの「キヤノン25mmF3.5」紹介部分。その数日前までは3群5枚構成と表記されていました。まさか、即日訂正されるとは考えていなかったので、画面キャプチャーはしていませんでした≫ 

 

《その後、アーカイブされているサイトが海外にあることを教えてもらいましたのでキャプチャーしてアップしました》

 

 これからはキヤノン25mmF3.5は、5群5枚構成と表記して行くのですが、私のかかわった書籍・書籍雑誌は元に戻せないのです。最近のWebメディアでは、修正が加わった場合には、その個所と訂正日時が加えられていく傾向にありますが、「キヤノンミュージアム」にもそのような対応が欲しかったのです。と言いつつ、私のブログもアップ後数日間は、訂正・追加をどんどん加えていますが、逆にそこがWeb記事の良いところでしょう。

■いつの時代から○群○枚と表示されるようになったのだろうか

 ちなみに、レンズに○群○枚と表示、もしくは言及されるようになったのはいつごろからだったのでしょうか気になりましたので、断捨離後にわずかに手元に残した文献として1935(昭和10)年に発行された誠文堂新光社の「寫眞科學大系・寫眞光學」によると、2枚のとか3枚の接合レンズと○枚の単レンズという表記がされてレンズを語っているのです。例えばテッサーだと『テッサー(Tessar)のF:6.3は1902年にツァイスから売出されたレンズであって、第56圖に示す如くトリプレットの最後のレンズを二枚接合レンズとなし、集射接合面を用ひて従來のアナスティグマートよりも補正をより一層よく行ったものである。絞りの前群は凸レンズの形の空気レンズを用ひて居り、之は擴射作用をすることは既に述べたとおりである。』と解説されていて、3群4枚構成というような表記はないのです。A5判156ページほどの本ですが、この中には一切○群○枚構成というような表記はなく、唯一、ヘリア(Heliar)は『ヘリアは五枚レンズ系に屬するものであって第一群と第三群は新しい硝子で作られた二枚接合レンズであり、中央は屈折率の低い珪酸硝子で作られた兩凹レンズである。………』と解説され、群という表記はこの部分だけなのです。

 さらに、戦後の光学技術者のバイブルとされた、林一男、久保島信氏共著の1955(昭和30)年に共立出版から発刊された写真技術講座1(全8巻)「カメラ及びレンズ」には、○群○枚と記述された部分は見つけることはできませんでした。この本は長く写大の教科書として使われていたために、市中に古書として出回っているものが多いので、写真レンズに興味のある方は手元に置きたい本です。

 ということで、少なくともレンズに○群○枚と表示されるようになったのは戦後のかなり時間が経ってからと考えられのです。ですから、レンズ構成の表記方法は時代によって変わってきても、まったくおかしいとは思わないのです。

 念には念を入れてと思い身近にあった日本カメラ社の「カメラ年鑑 1955版」は、このレンズではなく他社のレンズには○群○枚と記述された部分を見つけましたが、これは本題とする部分ではないので、これ以上の深入りはしないことにしました。

■写りはミラーレスの時代にあってもすばらしい

 さてキヤノン25mmF3.5は70年代の北井一夫氏ら多くの日本の写真家に使われたことでも知られています。現在もこのレンズは、歴史的な物として愛でるだけものでもないし、やはり写真撮影の道具として使って初めて価値があるものです。以下に、私の写真仲間である陸田三郎さんのキヤノン25mmF3.5による近作を紹介しましょう。

 

≪北海道最高峰・旭岳中腹≫ 絞りF8

 

≪上海・浦東≫ 絞りF3.5

 

≪北京の胡同≫ タイヤを覆う板は犬のオシッコよけです。絞りF5.6

 

≪台湾・台中の国家歌劇院≫ 伊東豊雄さん設計。絞りF8

 

≪ソウル・梨泰院≫ 2018年のハロウィンの宴の後。2022年の大量圧死事故の現場近くです。絞りF3.5

 

 いかがですか、陸田三郎さんさんは、新聞記者として長年海外での駐在経験もあり、現在はときどきカメラを肩に、日本の近隣の国々を訪れ、写真を撮りながらカメラ店をのぞくなど写真三昧の日々を送られています。このような素晴らしい作品を提供くださったことに深く感謝いたします。また、今回の半世紀以上にわたる私のうやむやを明確にしてくださったTNさんにも御礼を申し上げます。謝謝! (^_-)-☆

*本記事の掲載によって当該レンズの中古市場価格が高騰しても私には関係ないことです。

《追記》

■ユルブリンナーはキヤノン25mmF3.5を使っていた

 2023年11月に開催されたライカカメラ社のオークションに、ユルブリンナーが使ったライカMPの№59と№60のうち、№59にはキヤノン25mmF3.5がついて出品されました。№60はズミクロン50mmF2付きで、どちらも400.000ユーロでスタートし、600.000~700.000ユーロが落札価格として示されました。

ユルブリンナーはライカMPにキヤノン25mmF3.5をつけて使っていた

(2023/11/03追記)