写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

地熱発電所を見てきました

 このブログで以前、浜岡柏崎刈羽原発に行ってきましたと紹介しましたが、この時期たまたま用があって行った鹿児島の指宿市山川で今度は九州電力地熱発電所を見学することができましたので、簡単に報告しましょう。結果として、改めてこの時期に発電所についていろいろ学ぶことになってしまいました。昔から僕が知っていたのは、水力発電所と火力発電所であったわけですが、そこに原子力発電所が加わりました。それぞれについては、現在最も熱い部分であって、僕のような素人が何かを述べるようなことではありませんが、実際それ以外の発電はどのようなものがあるだろうか、というのが最近の注目点でした。それというのも写真仲間につい先日“電気のふるさとフォトコンテスト”に応募しないかと誘われたからです。早とちりなもんですから、発電所写真のコンテストと思ったのですが、どうやら違っていました。電気を供給する地域を撮影対象とした普通の写真のコンテストだったのです。発電所の写真なら、沖縄の火力発電所稚内の大規模風力発電設備と大規模ソーラー発電設備、浜岡の原発などなどいろいろあるよとばかり考えていたのですが、あてが外れました。

 そこで地熱発電所とはどういうものかというわけですが、地下のマグマに近い部分にある高温の水蒸気を地上に上げ、蒸気タービンを回して発電させるのですが、水蒸気は使用後熱水にして地中に還元させるというサイクルをもたせています。この地熱発電が盛んなのが九州と東北地方のようで、九州電力は鹿児島県指宿市の山川、大分県九重町の八丁原地熱発電所を建設してあります。写真(上左)は、地下深部から蒸気と熱水を取り出す蒸気井とセパレーター、奥に開聞岳が見えます。(上右)は蒸気タービンと発電機です。解説してくれた女性を入れての写真ですが、大きさがお分かりいただければ幸いです。このほか発電量では全体からすると少ないでしょうが、最近では太陽光発電の“メガソーラー”、風力発電の“ウィンドパーク”というのもあるのですね。

 さて、最後は山川地熱発電所からほど近い、JR最南端の駅である指宿枕崎線西大山駅の写真です。背後に開聞岳が写っていて、かなり情緒のある駅です。昨年はJR最北端の稚内駅をのぞいたことがありますが、ちょうど駅舎が新築したばかりで、まったく北と南ではイメージが異なります。最近、僕の周りには鉄が多いせいか、何となくこんな写真を撮るのが癖になりつつあります。撮影は、リコーGXR+A16 24-85mmF3.5-5.5コントラスト検出のこの手のカメラは走ってくる被写体は苦手で、本当は一眼レフで動体駆動予測撮影が最も効果的だと思うのです。