写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

春は写真展から

 4月に入っての記録的な暴風も去り、この時期から6月の東京写真月間まで、僕が参加するグループ写真展が一気に増えてきます。まずは、4月12(木)日から18日(水)まで、新宿のアイデム フォトギャラリーシリウスで学生時代の仲間と『東海大学写真部OB展』があります。引き続き5月25日(金)から6月7日(木)まで六本木ミッドタウン・フジフイルムスクエア“ミニギャラリー”にて『クラカメ雑談会』写真展が開かれ、さらに6月16日(土)から20日(水)までは日本写真協会の主催する新宿パークタワー・ギャラリー3での『1000人の写真展「私のこの1枚」』に参加します。
 東海大学写真部OB展は初回が2002年で、今回で4回目の開催となります。この写真展はなかなかおもしろく、参加資格は学生時代に写真部にいたことがある人を対象としています。世代的に70年代をはさんだ人は、写真部は卒業していても大学は中退という人も多いのですが、結構その後写真業界で活躍したりとそれぞれです。また内容も、特に統一テーマを持たせたり、勉強会を開いたりということはしていませんが、それなりのクオリティーで全体が構成されているのが見どころです。
 そしてクラカメ雑談会、こちらは東京写真月間協賛写真展として毎年1回開催していますので、あっという間にこちらも4回目となりました。もともとは、クラシックカメラを使い遊び心をもった写真展でしたが、この4年ほどの間に考え方が大きく変化し、フィルムカメラを使えばクラシックだというようになりつつあります。それでも僕は初心貫徹で参加しています。この写真展、いままでは写真展のDMを配っても、フジフイルムスクエアのホームページに開催案内が載っていませんでしたが、今年からはミニギャラリーとして掲載されるので、受け取った人がやっていないのではと思われることがなくなったのが朗報です。
 僕の今年の使用カメラは、1958年西ドイツ製の“バルダ・バルデッサ1”という35ミリレンズシャッター機です。決して高価ではなく当時の普及機で、露出もピントも完全マニュアルですが、良く写ります。そのカメラで撮った作品と、愛機の写真とカメラへの思いをコメントした文章もペアで披露されます。ちなみに、僕の各回での使用カメラは、1回目)フォクトレンダー・ブリラント(1932年、ドイツ)、2回目)フォクトレンダー・ペルケオI(1950年、西ドイツ)、3回目)フォクトレンダー・ビテッサT(1950年、西ドイツ)でした。
 そして最後は日本写真協会の主催する『1000人の写真展「私のこの1枚」』への参加です。こちらも毎年参加していますが、特にテーマはないのですが、何せ1,000枚の中の1枚ですから、皆さんに見てもらうにはどういう写真が良いのだろうかというのが、毎年の悩みどころです。このブログがアップされた時期は、まだ受付中ですので、われこそはと思われる方は参加したらいかがでしょうか。
 いずれの写真展も趣味としての遊びですから、あまりむきにならず気軽に参加するのが良いと思うわけです。