写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

記録としての写真

 カメラを持って旅行しているとおもしろい光景に出会います。最近、北朝鮮人工衛星打ち上げロケットだかミサイルの打ち上げだかが近くなり、地対空ミサイルの“パトリオット”の配備のための移動が行われていましたが、ニュースを見ていてやはりという感じでした。というのも2008年12月14日に沖縄の那覇に行っていたときに航空自衛隊那覇基地の公開日にぶち当たったのですが、そのとき基地内で見たのが、正にいまテレビ報道でひんぱんに映し出されていた地対空ミサイルのパトリオットだったのです。原子力発電所地熱発電所もそうですが、僕は自分にとって非日常の世界があると、すぐ飛び込んでしまうクセがあるのです。このクセは高校生のころからで、新興宗教の大きなドームやお城にどうぞどうぞと招き入れられたりして見学したこともありました。あれから何十年経っても変わりませんが、雑誌の編集者をしていたときには、こういった興味がなくなったらジャーナリストとして終わりだなどと、勝手に自分に言い聞かせていました。そんなわけで、テレビを見ていて、あれはどこかで見たことがあるということで、改めて自分の頭の中で画像検索して引っ張りだしたのが以下の2枚の写真です。

パトリオットとはPhased Array Tracking Radar Intercept On Targetの頭文字をとった略称で、直訳すると“目標物を迎撃する追跡位相配列レーダー”となるようです。上の写真は、航空自衛隊のフェーズドアレイ多機能レーダーだそうで、目標の捜索・追尾のほか、ミサイルの誘導なども行うようです。

上の写真はミサイル発射機です。航空自衛隊にはM901とM902があるようですが、M901発射機では最大4発のミサイルを、M902発射機では最大16発のPAC-3弾を搭載することができるとか。
 上の写真を撮影したのは4年前ですが、何となく迎撃ミサイルのパトリオットらしいな、ということでシャッターを切っておいたわけですが、だいぶ時間が経ってからその正体がわかりました。写真に撮ってあったからこそ、見直すことができ、改めて調べることができたわけです。レーダーと発射機はかなり大型で、28mm相当の画角でも、入り切りませんでした。そして、レーダーがわずかに回転し、発射機が徐々に上昇していくときはかなり高音の機械音が連続してでていたと記憶しています。それにしても、またまた少しばかり勉強してしまいました。写真をメモがわりに撮っておいてよかったなと思うわけです。このほかにまだまだおもしろいというか、わけのわからない装備の写真はたくさん撮ってありますが、やがて解読する日がきたらブログアップしましょう。