あなたは「ツァイス・イコン」を知っていますか? 日本カメラ博物館では、11月21日まで“「ツァイス・イコン・カメラ展」第2期ツァイス・イコンの成立”を開いています。ツァイス・イコンは1926年にドイツのカメラメーカーCP.ゲルツ、イカ、コンテッサネッテル、カール・ツァイスなどの企業合同によって誕生した世界最大のカメラメーカーでありましたが、「ツァイス・イコン・カメラ展」第1期はツァイス・イコン成立以前の、企業合同する以前の社などのカメラを中心に展示され、第2期の展示では、ボックステンゴール、イコンタ、スーパーイコンタ、ネッター、コリブリ、イコレックス、コンタックスI・IIa・IIIa、テナックス、コンティナ、コンテッサ、コンタックスS・F・D、ペンタコン、コンタフレックスなど1970年代までのツァイス・イコンカメラが、コーナー別に所狭しと250台以上も並べられています。
上の写真は、コンタックスI・IIa・IIIaなどのコーナー。左上段にオレンジ色の矢印の付いた黒い丸い機械は、1928年にナーゲルがが特許をとった自動車の方向指示器で、ツァイス・イコン、コンタックスと名が刻まれています。コンタックスの最初はカメラでなかったわけです。各展示はAJCC会員の協力によるもので、それぞれの代表機種で撮った作品も飾られています。
左の写真は、4台並んだコンタフレックス。左からゾナー135mmF4付き、ゾナー85mmF2付き、ゾナー50mmF1.5付き、ビオゴン35mmF2.8付き。コンタフレックスが発売された1935年当時は、2,000円で土地付きの小さな家が買えたそうで、そのときゾナー50mmF1.5付きのコンタフレックスは2,200円もしたそうです。
右の写真は、1936年ベルリンオリンピックのときにカール・ツァイスが開発した「オリンピアゾナー180mmF2.8」。レンジファインダー式とフレクトスコープ式が飾られています。
☆展示されているカメラは皆美品ばかり、ただただため息が出るだけです。