写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

第五回 クラカメ雑談会写真展

 六本木の東京ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアで行われている、いつものクラシックカメラ使い手の写真展の開催報告です。月日の経つのは早いもので、今回で5回目を迎えました。参加メンバーは昨年がピークで、今年は2名減の23名ですが、そろそろ持ち駒に苦労されている方もいらっしゃるようですが、まだまだありますよとばかり、少し凝った交換レンズとの組み合わせで、勝負をかけてきた人が目につくのが今年の傾向です。小池隆さんのニッコール-Pオート600mmF5.6、小林博文さんのヘクトール73 mmF1.9、中村文夫さんのGoema Ktoptar TS500E 500mmF8、根本泰人さんのニッコールS50mmF1.5、宮脇雅徳さんのサンワイドコンバージョンレンズ、僕のテッサー15cmF4.5などですが、由緒ある名玉からゲテモノまで、バリエーションに富んでいるところが今年の見どころでしょう。とはいっても、これはあくまでもカメラとレンズの話です。本当は、それでどんな写真が撮れているかが大切なのです。その作品はここには、お見せできることはできませんので、ご面倒でも会期中(5/17〜5/30)フジフイルムスクエア「ミニギャラリー」までご足労ください。

 それでは、参加者23名のカメラとレンズなどを紹介しましょう(以下敬称略です)。赤城耕一:ニコンF2(1971)、阿部秀之:ペトリ2.8(1958)、荒川好夫:コンタフレックスI(1954)、石井正則:長岡ウッディ8×10+ウォーレンサック・ベロスチグマット・ワイドアングル・シリーズIII159mmF9.5、市川泰憲:ゼンザブロニカS+テッサー15cmF4.5(1961+1920)、稲垣徳文:ライカM3+ズミクロン5cmF2(1957+1955)、上野隆:フジカGS645プロフェッショナル(1983)、木内格志:ボックステンゴール54/2(1932)、熊谷晃:コンタックスI Ver.6(1934)、小池隆:ゼンザブロニカS2+ニッコール-Pオート600mmF5.6、小林博文:ライカIIb+ヘクトール73mmF1.9(1938)、齋藤康一:ライカM3+ズミクロン5cmF2(1959+1955)、竹内敏信ヤシカフレックス(1957)、田村宏:フジペット35(1959)、種清豊:ライカM3+DRズミクロン50mmF2(1954+1956)、中村文夫:Goema Ktoptar TS500E 500mmF8+ペンタックスLX(1970+1980)、那和秀峻:ペンタックスLX(1980)、根本泰人:ニコンM+ニッコールS 50mmF1.5(1949)、萩谷剛:スーパーイコンタII533/16(1954)、浜田寿:スーパーセミイコンタA531(1936)、福田尚:フジカST-F(1979)、堀江一久:フジペットEE(1961)、宮脇雅徳:ローライフレックス・オートマットMX(1951)+サンワイドコンバージョンレンズ