写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

リコー「リングキューブ」がリニューアルオープン

 ペンタックスリコーイメージングは、銀座4丁目交差点角三愛ドリームセンター8階のリコーフォトギャラリー「RING CUBE(リングキューブ)」を改装し、2013年4月25日からリニューアルオープンしたというので、初日の昼下がりにさっそく覗いてみました。新しいギャラリーはラウンジスタイルで「A.W.P」と名付けられており、有料で入館できます。「A.W.P」とは、Around the World Photoの略だそうで、写真家のテラウチマサト氏がプロデュースし、希少性の高い、選りすぐりの作品展示をおこなっていくそうです。会場内は、展示された作品を鑑賞したり、エスプレッソコーヒーやお湯を自由に飲め、くつろいだ状態でモニターやタブレット端末で過去にリングキューブで展示された作品を見るためのテーブルやイスも備えられており、ユーザー同士の意見交換や交流の場としても利用できるという。また、展示の写真集やオリジナルプリントも販売されるというのです。

 利用料は、1回入場500円(税込)、年間パスポート3,500円(税込)で、年間パスポート購入の人は、ペンタックスリコーファミリークラブ(クラブメンバー)に初年度無料で入会でき、ペンタックスリコーファミリークラブ会員は無料で利用できるということです。上の写真は受付で、大きな金庫のような扉があります。6カ月ぐらい休館しましたが、前からリングキューブにいた女性が迎えてくれました。

 オープニングの作品は、ウィリアム・ゴットリーブ(William P.Gottlieb 1917〜2006)による、往年のジャズミュージシャン界のスーパースター達をとらえたポートレートの数々で、販売価格は1点12万円だそうです。というわけで、ペンタックスリコーファミリークラブのメンバークラブといった感じが強いですが、写真好きの人なら、場所柄好立地なので、コーヒーを飲んでくつろいで500円と考えると、まずまずかなとも思いますが、日本には今まで根づいていなかったギャラリースタイルというか、写真文化なので、まずは持続性をもってじっくりと運営していくことが大切だと考えます。
 書いてて思い出しましたが、銀座以外では、半蔵門 東條會館のフレンチレストランOne Four Two「アルゴ」のティールームは、皇居を見渡せるソファーにゆっくりと座り、静かにお茶を飲みながら、備え付けの写真、美術、建築などを主体にした洋書を閲覧することができ、気に入ったら購入もできるというお勧めの場所です。僕は、開店当初に細江英公さんの「薔薇刑」英語版を3,200円ぐらいで買いました。