写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

やはり晴天の青空が一番

 夏休みを利用して、長崎県の五島にきました。五島というといささか範囲が広いので、場所を特定しますと福江島です。到着は8月1日の火曜日で、台風9号の直前の日ですが、東京から長崎空港を経由して小型プロペラ機で30分ぐらいで着きました。何でもこの島は電気自動車の先進地だとかで、島内に無料の充電施設があちこちに、もちろん宿泊のホテルにもあります。東京をでるときは、そこまで充実しているとはわかりませんでしたので、途中ダウンしたら困るということでガソリン車を予約しましたが、むだな心配でした。

 さて写真は、標高317mの鬼岳という福江島のシンボルともいうべき山の中腹にある展望台で見つけた1カットです。昔懐かしい、観光双眼鏡です。100円玉を入れてみるわけですが、双眼鏡をのぞくより、芝生の鬼岳を背景に撮影しましたが、なかなかいい感じでした。双眼鏡は、興和製のプロミナーです。塗装もはげ、かなり古いものらしいですが、しっかりとしたつくりでした。

 もうひとつ、五島には教会が50もあるそうです。この写真はそのうちの1つ、「水ノ浦教会」です。何でも、キリシタンの弾圧を耐えた人々が明治13年に創設し、この写真は昭和13年に建設された木造教会堂としては最大規模を誇る建造物だそうです。到着したその日にまずはと撮影しましたが、あいにくの曇り空でしたので、晴天の日に再度チャレンジしました。同じように初日の午後に有名なゴシック様式赤レンガづくりの「堂崎教会」も撮影しましたが、こちらは晴れても逆光でしたので、やはり晴天順光の午前中に再度撮影しました。今回の撮影の教訓としては、この手の写真は、まずは晴天の“青空”と“順光”が一番ですね。明日は、早朝からジェットフォイルに乗って中通島頭ヶ島に行き、さらに教会巡りをするつもりです。