写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

ライカ強し「クラカメ雑談会」写真展

 今年で4回目となる「クラカメ雑談会」写真展が六本木ミッドタウンのフジフイルムスクエア「ミニギャラリー」で始まりました。このフジフイルムスクエアのミニギャラリーはいままで非公認みたいなもので、開催はできても、フジフイルムスクエアのHPには掲載されず、いざ行こうとHPで確認したお客さんには、本当にやっているのだろうかと不安になられた方も多かったようですが、晴れて今年度からは、公式にHPやフジフイルムのDMに印刷されるようになりました。さて、この写真展はクラシックカメラを使うのが参加条件ですが、25人中6人がライカで、使用機材でダントツ、やはりライカは強しということでしょうか。次はニコンで3人。これもだいたい世の中の相場といったところでしょうか。この中で最も古い機種は、萩谷剛さんの1940年代後半のイギリス製のペレグリン-II、最も新しいのは田村宏さんのニコン F-501で1986年です。僕は、1958年の西ドイツ製のバルダ・バルデッサ1です。どんなカメラかはこちらをご覧下さい。

※僕の写真(右中)は、左をナガオカウッディ、右をディアドルフと8×10インチ判に囲まれてます。
 各参加者と、使用機材と年代を列記しますと以下のようになります。それぞれの作品は、会場にきていただくまでのお楽しみとさせていただきます。開期は5月25日(金)から6月7日(木)まで、お時間の許す方はぜひご覧下さい。写真業界の幅広いプロと専門家集団の集まりですが、カメラの選択、作品とも、それぞれの個性が表れていておもしろいです。
 赤城耕一:ライカ M2(西ドイツ、1958)/阿部秀之:アグファ オプチマ レフレックス(西ドイツ、1960 年代前半)/荒川好夫:ニコレックス F(日本、1962)/石井正則:ナガオカウッディ810(日本)/市川泰憲:バルダ・バルデッサ1(西ドイツ、1958)/稲垣徳文:ディアドルフ810(アメリカ、1950年代)/上野隆:ライカM4-P(西ドイツ、1980)/河田一規:ライカIIIg(西ドイツ、1957)/木内格志:ライカM3(西ドイツ、1955)/熊谷晃:キヤノン F-1(日本、1971)/小池隆:ゼンザブロニカS2(日本、1965)/小林博文:ライカ MDa(西ドイツ、1966)/齋藤康一:オリンパスペン(日本、1959)/竹内敏信ヤシカ635(日本、1958)/田村宏:ニコン F-501(日本、1986)/種清豊:コダックレチナIIIS(西ドイツ、1958)/中村文夫:FT-2[KMZ・Ф T-2](旧ソビエト、1957年)/那和秀峻:ローライコードIII(西ドイツ、1950〜1953)/根本泰人:デュカティ・ソニョ(イタリア、1945)/萩谷剛:ペレグリン-II(イギリス、1940年代後半)/浜田寿:ニコン New FM2(日本、1984)/堀江一久:ライカM4(西ドイツ、1968)/福田尚:フジカシックスIICS(日本、1953)/宮脇雅徳:ビューティカンター35(日本、太陽堂光機、1957)/吉野信:ハッセルブラッドSWC(スエーデン、1959)、以上、参加者25名、敬称略、五十音順

左写真)懇親会で開会の挨拶する写真家の吉野信さん、右写真)ご自慢のディアドルフ810と使用した810引伸機の金メッキされたランプハウスを持込披露した写真家の稲垣徳文さん(左端)
 懇親会では、緊急動議として、“1986年製の電池がないと動かないニコン F-501”で出展した田村宏さんの除名提案がだされましたが、ご本人の激しい抵抗もあり、次回に期待することになりました。