写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

ユーザーが開いた「ニコンファンミーティング」

 去る9月9日北海道札幌のIMAI collection主催で、日本カメラ博物館、ニコンミュージアム、日本カメラ社協賛のもとに「ニコンの100歳を祝う集い」が開かれました。IMAI collectionは、札幌在住の今井貞男氏が45年以上かけて収集した世界のカメラ3,000台以上とレンズ、アクセサリーが、札幌時計台近くのビル2階から4階までの階にショーケース総延長170メートルに展示されているのです。(参考Webサイト

≪展示フロアにて。左:ニコンの展示ケースを指さして見るニコン後藤哲朗氏と御給伸好氏、右:ディアドルフ№00001の前でご満悦な東京8×10連合会頭・谷雄治氏≫
 今井貞男氏のコレクションは、ないものはないといわれるほどですが、とりわけニコンとライカ製品が充実しており、ニコンのI型から最新モデルまで、さらには顕微鏡、万能投影機などに加え、歴代のニコンせんべい、ニコン羊羹ほか、さまざまな販促品グッズまで収集されていいます。今回はオーナーである今井氏の呼びかけにより、「ニコンの100歳を祝う集い」が開かれましたが、通常は非公開のカメラコレクションを、9月9日と10日の限定で一般に公開しました。コレクションの中にはディアドルフの№0001号機、ハッセルブラッド、ローライの各種ボディと交換レンズとアクセサリー群、さらにイギリスコンパスカメラのフルシステムや、有名、無名なカメラが多数収蔵展示されています。

≪左:レセプション会場入り口、右:会場内特設ショーケースには7月25日付の新聞とニコンミュージアムから贈られた黄色のバラの花束、熱烈なニコンファンから贈られた大井製作所101号館の写真といわれを書いた説明と101号館コンクリートブロック3種の石が展示されました≫

≪100歳おめでとうの挨拶をするIMAI collectionオーナーの今井貞男氏≫

≪左:IMAIcollectionについて語り、御礼の挨拶するニコンフェロー後藤哲朗氏、右:御礼とニコンの現況について語るニコン常務執行役員映像事業部長の御給伸好氏≫

≪レセプションでは写真家・赤城耕一氏の音頭で、“ニコン100歳おめでとう!!”と参加者皆で高らかに唱和しました≫
 9日午後には、記念のレセプションパーティも同ビル1階で開かれ、道内外から約70人の関係者が集いました。東京からも多くのカメラファンが駆けつけましたが、業界関係では、㈱ニコン常務執行役員映像事業部長の御給伸好氏、ニコンフェロー後藤哲朗氏、日本カメラ佐々木秀人編集長、写真家・赤城耕一氏、フォトグラファー中村文夫氏、写真家・伊藤之一氏、元カメラレビュー編集長・萩谷剛氏、日本大学芸術学部写真学科・豊田堅二(とよけん)先生、デジカメWatch編集部の鈴木誠氏、銀一会長・丹羽武彦氏、銀一カメラサロンCOCO・杉谷徹氏、数寄屋橋れんずコーナー・山端義之氏、東京8×10連合会頭・谷雄治氏、ガンダーラ井上氏ら、多くの関係者が駆けつけて、ニコンの100歳を祝いました。

≪左:会場内中央には今後イマイ・コレクションに加えられる100周年記念カメラ、交換レンズ、グッズが飾られた。右:歓談するカメラファンの方々≫

≪御開きの後の有志による記念撮影。どれだけ知っている人がいますか?、当日の盛況ぶりをお分かりいただければ、幸いです≫
(レセプション会場での撮影は、IMAI collection事務局の小田俊春氏によります)