写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

千代田路子展「Abyss of time」

かつて写真展を開くというと「写真家=プロ」という感じが強かったのですが、最近は写真展の主体は一般人になってきたのが大きな変化でしょう。千代田路子さんの個展はこれで3回目です。千代田路子展であって、千代田路子写真展ではないのです。1回目は世田谷駒沢の画廊で「書」の展示会で、大きな紙にすごいエネルギーを感じさせる作品でした。2回目はお茶の水の1/Fギャラリーという画廊での写真展で、中判のブロニカRF645にアグファロームの組み合わせで住まいの近所を撮った「下内間木」というテーマでした。そして今回の3回目は四谷四丁目のトーテムポールフォトギャラリーで「Abyss of time」というテーマの写真展です。埼玉県の所沢インター近くの関越沿いの南永井という地区をニコンD300で撮影し、銀塩ラムダ出力で大全紙作品を14点、展示しています。もともと千代田さんはデザイン系の出身で、現在はタムロンの広報宣伝室長であるわけですが、写真関係の上場企業では唯一の女性執行役員です。それだけに忙しいわけですが、今回はリフレッシュ休暇に合わせて写真展を開き、会期中はすべて会場に詰めているという熱の入れようです。

皆さんぜひ見に来てくださいとのことです。
・日時:2010年11月30日(火)〜12月5日(日)11:00-19:00
・場所:トーテムポールフォトギャラリー
新宿区四谷四丁目22 第二冨士川ビル1F  TEL/FAX 03-3341-9341
ちなみに「Abyss of time」とは、永遠という意味なのですね。