写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

撮影会に行く…佐原祭り



最近あちらこちらへ撮影に出向いていませんか?と、あるカメラ雑誌の編集者Nさんに聞かれました。まぁほどほどにと答えておきましたが、確かにそのとおりなのです。前回のブログには、僕の写真クラブはあまり撮影会を行わずに撮影会は自然消滅してしまいましたと書きましたが、それでも業界内(業界写真クラブとか)のおつきあい、業界外の一般の方々とのおつきあい、そして自分の考えるところによる撮影とかいろいろあるのです。そのなかで、一番強烈なのが「ノンライツRF友の会」という写真クラブの撮影会のお誘いです。月に1回朝の撮影から、夜の懇親会までと延々と続くのですが、幸い仕事との兼ね合いで昼間の撮影会には出られなく、夜の会だけに参加するのがほとんどですが、どうしても避けられないのが泊まりがけの撮影会なのです。
そんなわけで、お誘いにのって9日の夜に東京駅を18:03に発ち千葉県の佐原祭りに行ってきました。何でも今年は「ローライクラブ」と合同撮影会だとかで、どしゃ降りの雨の中19:25分に佐原駅に到着。メンバーは朝から撮影を行っていたのですが、午後に電話を入れると「雨ですがそれなりに良い写真が撮れています」と幹事のOさんは強気の発言をするのです。僕としては、雨でものんびりできればそれも良しとか考えていて、着いたら名物の鰻重でも食べようやというぐらいの軽い気持ちなのです。
そしてもともと嫌いじゃないし、うまくいけば宿題もこなせるしとか考えながら行くのです。僕の佐原行きは、昨年に引き続き2回目ですが、メンバーは過去4回ほどきているようで、頭が下がります。ただ僕の機材は、なぜか昨年に続き宿題の関係で望遠単焦点を2本ということになりました。到着後、祭りは雨が降っていても何のその、山車は大きな特別仕立ての透明雨合羽をかぶって引かれていきます。それはそれでおもしろいかも知れませんが、とりあえず撮影は翌日にお預けし、鰻重を食べて、翌日の作戦会議と写真談義。これが結構、長々と続くのです。とはいっても観光案内所の喫茶コーナーは閉店が22:00、その後はホテルに戻ってまた談笑とはいかずに、翌朝雨が止んだら9:00、雨なら10:00集合ということで、各自部屋に戻って明日に備えました。
翌朝10日は7:00起床。シャワーを浴びホテルの朝食をゆっくりとりましたが、雨は止む気配はないので、10:00集合にしたがって、部屋でチェックアウトタイムまでペーパーでの宿題をこなすことにしました。何かに集中すると時間の経つのは早いものです。そして不思議と雨は止んでいました。早速、一同カメラを抱えていざ撮影にというわけです。まず最初にシャッターを切ったのが、ドアの開いた美容室の中を1枚撮影させてもらいました。こういうときは望遠レンズは圧倒的に強みとなります。途中道筋では、多くの人に声かけられ、どこからきたの?佐原は昔栄えていたんだよ、良い写真を撮ってね、とか皆さん好意的です。そして、昨晩最後にした観光案内所へ出向き、入り口で強面のおじさんに「どうぞたくさん撮ってください」と誘われミスあやめさんを撮影させてもらいましたが、後は雨は降ったり止んだりで、結局、撮影はテントの内とかが多く、うっすらと陽が差しだしたのは16:00過ぎでしたが、陽が落ちるのは早く、18:00には佐原を後にしました。そんなわけで、昨年の青空の写真も1枚加えさせてもらいました。なぜか、今回は日記のようになりました。これがブログ本来の姿なのかも知れません。ご勘弁を。
◇昨年佐原祭りで撮影したお気に入りの1枚、今回の撮影で、偶然間接的にモデルのお嬢さんのお母さんと連絡が取れ、幹事のOさんは、半切、私は2L判で、額装した写真をプレゼントしてたいへん喜ばれました。昨今、スナップはいろいろいわれますが、これも現実です。