写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

銀塩黒白プリント

はて、さて、ブログを開設したものの何を書き込もうかと考えてしまった。そもそものブログ開設の最終後押しをして下さったのは、11月28日のシルバー・ソルト・クラブの写真展を「りんごや」というギャラリーに見に行ったときに、藤原写真館でお会いした○○です、キヤノンの△△です、コニカミノルタの◎◎ですとか、多くの方々に囲まれて、「写真工業」がなくなって楽しみが失われ困っているという訴えが複数寄せられたことからなのです。そこでとりあえず立ち上げたのが、11月30日ですが、そろそろ次の何かをというのが、12月1日でした。
12月1日は、何かとイベントも多かったのですが、とりあえず夕方から開かれた「新宿ニコンサロン」の第34回伊奈信男賞/三木淳賞授賞式及び祝賀パーティーに参加。その後、時間を見計らって、新宿ゴールデン街こどじ」へフォトグラファーズラボラトリーの平林達也さんの写真展「母」の初日を見に。平林さんは仕事柄、銀塩のプリントにこだわった作品を作り続けていますが、今回は施設にいるお母さんをタムロン90mmマクロと清原ソフトフォーカスレンズでまとめあげたというのです。(マクロとソフトフォーカスレンズとは両極端ですね)
9時近くに顔を出すと、すでに満席状態。第17回写真文化勲章を受賞したフォトグラファーズラボラトリーのモノクロプリンター斉藤寿雄さんの隣に座り、手持ちのカメラで斉藤さんと平林さんを撮影させてもらいました。
最近、写りすぎるカメラ(レンズ)に少し抵抗があり、個性を求めてと、持ち歩いているのが「ズマール5cmF2」(1933年〜)と「ズマリット5cmF1.5」(1949年〜)です。1枚目がズマール5cmF2の絞り開放、2枚目はズマリット5cmF1.5の絞り開放です。これを見る限りズマールの方が、バックのボケが暴れていておもしろいということになりました。




そろそろ、お開きの時間かなという頃に、カメラマンの福田文昭さんが多くのカメラマン仲間とともに来店。なんでも忘年会の流れだとか。以前こどじに来たとき、カウンターの中にいた岡本さんが、福田さんの有名な作品をそらんじて、すらすらと撮影状況を年代順に質問したのに感激して、福田さんはそのうちの1枚に関連した森進一の曲を歌おうとしたそうですが、当日は酔っぱらっていてあきらめ、3ヵ月後の今日、歌詞持参で急に歌い出したのです。こどじで落語は聞いたことあるけれど、バックもカラオケもない所で演歌は初めて。当時福田さんは森進一を1年以上追いかけていたそうです。


3枚目と4枚目の写真のレンズはズマリット5cmF1.5、絞りはすべてF2です。カメラはライカM9を使用。



ところで、黒白プリントの話はどうしたの?ということでしょうが、慣れないために時間を食いましたのでここいらで、