写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

リコーGRⅢxを使ってみました

 リコーから40mm画角レンズを搭載したRICOH GRⅢxが2021年10月1日に発売されました。フィルム時代1996年のGR1以来、小型センサーの2005年GRデジタル、APS-Cの大型センサーのGRになってからも一貫して焦点距離28mm画角を守ってきたGRが40mm画角レンズを組み込んだというのは驚きです。この間2001年のGR21など派生機種はありましたが、“GRⅢx”ではGRシリーズの一貫した28mm画角から、40mm画角に変更されたのです。基本的に単焦点レンズを組み込んだコンパクトカメラは、フィルムカメラの時代から、28mm、35mm、38mm、40mm、45mm、50mmと種々ありました。

 実は焦点距離28mmの画角というのは好き嫌いは別にして広角すぎるきらいがあり、使いこなしは難しく、フィルムカメラの時代には28mmという広角レンズがついたコンパクトカメラは売れないというジンクスがあったくらいです。そのジンクスを破って超広角28mmを付けて成功した“リコーGR”の画角が40mmなったわけですから話題性は十分です。

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≪リコーGRⅢとGRⅢx ①≫ 外観的にGRⅢとGRⅢxは、まったくと言っていいほど区別はつきません。左がGRⅢで、右がGRⅢxです。そこでGRⅢは、私なりにカスタマイズした緞通の組みひもストラップと外付けの“フォクトレンダー28/35ミニファインダー”を付けた状態で濃紺をバックに撮影し、高級感をだしてみました。形状的にはどう見ても同じですね。

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≪リコーGRⅢとGRⅢx ② 仔細に見ると≫

左)まったく同じとはいえ上下に置いてみると、GRⅢのレンズ鏡胴前面にはGR LENS f=18.3mm 1:2.8、GRⅢxにはGR LENS f=26.1mm 1:2.8と印字されています。つまりAPS-C画面サイズでは18.3mmが28mm画角、26.1mm が40mm画角になるのです。

右)さらによく見ると、GRⅢとGRⅢx のレンズ鏡胴部の長さが少し違うのです。レンズ鏡胴部前面を対向させて置くとわかりますが、レンズ鏡胴外枠の上下中心部で鏡胴部長はボディ前面からGRⅢは6.8mm、GRⅢxは8.5mmで、 その差はわずか1.7mmなので目視的にも、ケースなどを流用するにしても、まったく無視できる違いでしかありません。

■40mmレンズの意味するもの

 ライカに端を発する標準レンズの画角は、広角=35mm、標準=50mmという関係が古くから成り立っていました。ここに40mmという画角を間に入れてみると、35mmより5mmぶん長く、50mmより10mm広角だということになります。かつてフィルムカメラの時代に35mm一眼レフ用の交換レンズではSMCペンタックス-M40mm F2.8やヘキサノンAR40mmF1.8などが薄型のパンケーキレンズとして知られていました。いずれもフィルムカメラの時代の話であって、焦点距離的には準広角という感じですが、実際は標準レンズとして位置づけられているのが多いのです。

 35mmカメラの標準レンズは焦点距離何ミリかとはよく議論されてきました。デジタルの時代になるとセンサーサイズ(画面サイズ)も変わるので、画角的には等価な値を示してみても、実焦点距離が異なるために各絞り値における被写界深度も異なるわけで、GRⅢの28mm画角がGRⅢxでは40mm画角になったことで、それだけ標準レンズに近づいたというか、人間の見た目の画角に近くなったいうことです。それでは人間の目は35mm判フルサイズ(ライカ判)で焦点距離にすると35mmだという学説がありますが、自分は28mmだ、いや35mmだ、自分は50mmだと考えている人もいるし、年代によって視野が狭くなるということも言われていますが、基本的に撮影者はお気に入りの画角を使えば良いわけで、それが自分にとっての標準レンズとなるのです。

■押すだけであっても、自分用にカスタマイズする

 開梱して少しだけ自分好みにカスタマイズしました。現代のカメラは高級ミラーレス機からコンパクトカメラまで、基本的に押すだけで良いわけで、オートのままでどれだけしっかりと映るかというのが、各社技術陣の腕の見せどころです。GRⅢxもその例外でなくモードダイアルを見ると、P・Av・Tv・Mのモードがあります。私の撮影では、GRシリーズはP(プログラムAE)モードでなるべく済ますようにしています。もちろん例外もあり、近接した物撮りでは絞り込んで撮影するようにしていますが、それもプログラムシフトで自由に絞り値を変えられるからです。

 とはいっても、いくつか自分用に最初から設定しておくようにしています。①まず最初にセットしたのが「自動水平」。デフォルトはOFFですがONにすれば手振れ補正と併用しても±1°までの斜めを水平に自動補正してくれます。②モードダイヤルのU1にクロップ50mm画角を設定、U2にクロップ71mm画角を設定、③プログラムラインをノーマルから開放優先へセット。GRⅢではノーマルにしていましたがGRⅢxでは少し背景にボケを出したいからGRⅢxではAF性能もアップしているだろうと考え、AF性能を見るためにも開放優先に設定してみました。このほかアウトドアモニターをノーマルから「プラス1」にセット。これは今回屋外でスナップを撮ろうとすると考えたからです。

 これらの設定で撮影時に目に見えてわかるのは、クロップの50mm画角と71mm画角です。これは、設定してみると大変便利で、40mm画角(6000×4000ピクセル)、50mm画角(4800×3200ピクセル)、71mm画角(3360×2240ピクセル)と3焦点カメラとして使えるのです。クロップは言葉を変えるとトリミングというわけで、望遠側になってもボケ量は同じで、データ的には不利なような気がしますが、71mm画角でもA3への拡大はカバーしますので普段使いのカメラとしては必要十分です。

■GRⅢとGRⅢxのクロップによる画角を比較してみました

 遠景を動くことなく撮影するために、この場面だけ三脚を使用しました。

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≪左:28mm画角のGRⅢ、右:GRⅢxの40mm画角≫ 風景だけで比較を見るのは難しいので、菖蒲田の奥に建つあづま屋を中心に配置した屋根の長さからするとGRⅢxのほうが約1.5倍長く(大きく)写ってます。これは、どちらが良いかというようなことではなく、もっと大きく写したいときは近づけばよく、小さく入れたいときは後ろに下がれば良いわけですが、右背後の山の切れ方は、画角と撮影距離によっても変わってくるでしょう。

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≪左:35mm画角のGRⅢ、右:GRⅢxの50mm画角≫ 人間の目は35mmライカ判の撮影レンズに相当すると何ミリかというのでは、生理光学的にはライカ判で焦点距離約35mmとされています。

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≪左:50mm画角のGRⅢ、右:GRⅢxの71mm画角≫ GRⅢxは71mm相当画角ということで十分望遠感がでています。どちらもデータ量(画素数)的には同じなのでA3~A3ノビぐらいはカバーします。

■40mm画角で、いつもの英国大使館正面玄関を撮影してみました

 私のレポートの実写は英国大使館の正面玄関を、晴天の日、朝10時半ぐらいに撮影することに決めてます。撮影位置も同じで、絞り値もF5.6と決めています。

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≪英国大使館正面玄関≫ 26.1mm(35mm判で40mm相当画角)、絞り優先AE、F5.6・1/1000秒、ISO200、AWB。久しぶりの青空です。まずは恒例の被写体からということで、いつもの時間に、いつもの距離で、屋根中央直下のエンブレムにピントを合わせてあります。わずかに露出がアンダーで空の色が濃いいと感じるかもしれしれませんが、これは天気が良すぎて、被写体コントラストが高いからでしょう。APS-C判ですが、画素数は2400万画素あるのでこの被写体ではまったく問題ない描写をするのは前回のニコンZfcでも了解している部分です。ところで、この場面を撮影するのには、水平を出して、屋根中央直下のエンブレムにピントを合わせるのですが、ミラーレス一眼や一眼レフではフォーカスポイントをそこに持っていくのですが、GRⅢxでは背面液晶に写ったエンブレム部分を指でタッチすることにより行いました。最新の機種ではほとんど同様な動作で行えますが、本機では小型・軽量なため右手でカメラを構えた状態で、親指でピントを合わせたいところにタッチして、人差し指でシャッターボタンを押すという動作が自然に行えるのです。もちろん片手でもよいのですが、左手でしっかりと押さえておくことも大切です。ちなみに私の手指は、大きいほうではなく小さめです。

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≪英国大使館エンブレムを画素等倍まで拡大してみました≫ 前回のニコンZ fcと同様にGRⅢxはAPS-Cフォーマットです。2400万画素は必要十分でありますが、A3ノビぐらいに拡大プリントしてもまったく問題ない画質です。このシリーズでは、フルサイズを含めた各機種を同様な撮影を行い、拡大して見せていますのでご覧ください。キーワードは、#写真にこだわる、#カメラ機種名(ニコンZ fcなど)などです。

■私のリコーGRシリーズの構え方

 私が実践しているGRシリーズカメラでの撮影法です。いずれもブレなくしっかりと撮影するときの構え方ですが、自作のネックストラップを使います。トップの写真にも出ていますが、GRⅢからGRⅢxに付け替えて使いました。このストラップは、学生服とジーンズの町で知られる岡山倉敷の児島に行ったときにジーンズショップで求めた緞通の組みひも端物ですが、軽くて丈夫で布の肌触りがよいので常用しています。

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左)背面液晶をしっかりのぞいて撮影するとき、自分の目の視度にだいたい合った距離で腕を伸ばし切らない状態で短く止めます。ストラップを首にかけ腕を突っ張らせて背面LCDファインダーをのぞいてシャッターを切るのです。首で押さえているために、ブレはほとんどありません。右)ノー・ファインダー・ローアングル撮影の時は、ストラップを長くしてお腹の辺りで下に押さえるようにしてシャッターボタンを押すのです。この方法でもブレのない撮影が期待できます。40mm画角の左右実写範囲の把握が必要となりますが、わずかに水平から上に向けての撮影など、多少の慣れは必要となりますが、撮影できた写真は、子供の視点からの撮影とか言いますが、相手に気づかかれない撮影にも向いていて新鮮な写真が撮れます。

■ランダムな被写体で撮影

 40mm画角になったGRⅢx、どんな感じで写るのだろうかとランダムに撮影してみました。

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≪ミストシャワー≫ 26.1mm(40mm画角)、絞りプログラムAE、F3.5・1/800秒、ISO200、AWB。夏も終えたのにミストシャワーが降り注いでる先に男性がベンチに。これはいいと近づきましたが、左端の立て看板のないところまで行きたかったのですが、ミストでレンズが濡れる気がしましたので断念。そんなとことで考えていたらマラソンの女性がきたので1枚。すかさず2枚目を切りましたが顔をそむけられてしまいました。隠し撮りとは別のものですが、正面きった街中スナップはこのへんに難しさを感じた次第です。

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≪銀レフ的日傘の2人≫ 26.1mm(40mm画角)、絞りプログラムAE、F5・1/1600秒、ISO200、-1.7EV、AWB。遊歩道を歩いていたらまるで銀レフのような傘をさした人がベンチで休憩していましたので、銀色の傘が飛ばないようにマイナスの露出補正をかけました。最初は銀レフ雨傘を主題にと考えていましたが、画面に変化がないので対向位置にマラソンランナーが来た時のカットです。もっと近づいて、中にはどんな人がいるのだろうかとあれこれ考えたのですが、すぐに歩き出したのでわかりましたが、お母さんと小学生低学年の男の子でした。わりと閑散としていましたので、もっと近づけば良いのでしょうが、40mm画角でもこれ以上はというギリギリでした。

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≪ハトのお立ち台≫ 26.1mm(50mm画角にクロップ)、絞りプログラムAE、F5・1/400秒、ISO100、-1EV、AWB。いつ行っても、彫像の上にハトが数羽止まっています。像が黒いのでストレートに露出補正なしで撮影すると、背景の緑に引っ張られてオーバー気味となるので-1EVの露出補正を加えました。いつもだと像の頭と顔には白いハトの糞が目立つのですが、この日は清掃されたばかりのようできれいでした。

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大王松 26.1mm(40mm画角)、絞りプログラムAE、F4・1/1000秒、ISO200、AWB。松の中でも最も葉の長い種類とされる大王松です。それぞれの葉のシャープさ、光沢感とともにいい感じで描出されています。

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不動明王   26.1mm(40mm画角)、絞りプログラムAE、F4・1/1000秒、ISO200、AWB。近所のお寺の石仏群を撮影して、シャープさと背景のボケ具合を見るために、一番端にに並んでいる不動明王を斜めから撮影してみました。この状態で、不動明王像で顔認識したのは驚きました。この画面で見てもわかりにくいかもしれませんが、背後に行くにしたがって徐々にボケていく感じがあり、大きく伸ばすと奥行き感が明瞭に示されるでしょう。

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≪ホテルの門章≫ 26.1mm(40mm画角)、プログラムAE、F3.5・1/800秒、ISO200、AWB。わりと近接の被写体で背景のボケの具合を見るために撮影してみました。天候が良く、メインの文章がキラキラと金色に輝いていた結果、かななり明るいとみなされ、絞りはF3.5と絞られていますが、ボケ具合は素直でGRⅢより少し良いかなという感じです。

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≪水咲奈々さん≫ 26.1mm(40mm画角)、プログラムAE、F2.8・1/40秒、ISO500、AWB。水咲さんの個展「みずあかり」にお邪魔したときに撮影させていただきました。ピュアWプリントという反射と透過で見られるインクジェットプリントですが、カメラ側と背景からの光量バランスがよかったせいか露出補正なしで適正な感じに撮影できました。

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≪坂の途中にある喫茶店 26.1mm(71mm画角にクロップ)、プログラムAE、F2.8・1/125秒、ISO125、AWB。この場所は連日スナップ写真に明け暮れているYさんの好きな撮影ポイントです。窓際のカウンターに読書したり、PCを操作しながらコーヒーを飲むところがいいのです。ワイド側で迫るのもいいですが、あえて遠巻きに撮影してみました。ピントは店内中央奥に合わせました。

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≪新宿歌舞伎町への道≫ 26.1mm(40mm画角)、プログラムAE、F2.8・1/60秒、ISO200、AWB。絞り開放の夜景ですが、奥行きのある道にある看板を見ると深度もあり、パンフォーカス的にそれぞれがきれいに解像していてかなりシャープです。

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≪ハイビスカスの花≫ 26.1mm(40mm画角、マクロモード)、プログラムAE、F4・1/1000秒、ISO100、AWB、手持ち撮影。40mm画角でマクロモードでどこまで近接できるか試してみました。薄日でかなり風が吹いていましたが、エイヤットばかりに何回かシャッターを切ったうちの1枚です。十分近接でき、合焦部の描写もシベの繊毛が見えるくらいで鮮明で、アウトフォーカス部の花びらのエッジには色にじみもなく専用マクロレンズで撮ったかと思うぐらいです。 手前の赤い部分にピントを正確に合わせるにはマニュアルフォーカスも有効だと思いますが、AFの精度はなんとなく向上しているような印象をもちました。

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≪ハイビスカスの花芯を画素等倍に拡大≫ 上の写真を画素等倍に拡大してみました。マクロレンズも顔負けするほどの描写です。フィルムカメラの時代から、昆虫や花の接写撮影には焦点距離28mm程度のハーフサイズ用レンズを35mm一眼レフで使うことがマニアに知られた撮影テクニックでしたが、APS-C焦点距離26.1mmレンズで繰り出すとこのような写真が撮れるのですから素晴らしいです。三脚を使い絞り込むと、さらに被写界深度が増し画質も向上するのでしょうが、手持ちのプログラムAEでこの程度まで撮れるならいうことありません。

■GRシリーズはスナップ用カメラから万能カメラへ

 デジタルになってからのリコーGRシリーズは、大まかに流れを見ると2005年のGRデジタル(1/1.8型、800万画素)、2011年のGRデジタルⅣ(1/1.7型、1000万画素)、2013年のGR(APS-C、1690万画素)、2021年のGRⅢx(APS-C、2400万画素)と進化してきましたが、当初は小型センサーで28mm相当広角というと、ある意味でパンフォーカス的な使い方が考えられたわけですが、APS-Cの大型センサーを使うようになるとパンフォーカス的な効果を楽しむよりは、私の使い方としてはしっかりとピントを合わせて絞り効果を組み合わせて作画するという方向に変わってきたのです。
 またGRから28mmに35mm相当のクロップ撮影ができるようになり、GRⅡで28mmに35mm/47mmクロップが加わり、さらにGRⅢで28mm/35mm/50mmと進化し、GRⅢxでは40mmスタートとなりクロップも50mm/71mmとなりました。
 このクロップ撮影ではどの焦点距離画角を選択しても被写界深度、ボケ具合、パースペクティブ感など光学的には同じわけで、それなら撮影後にトリミングしたらいいじゃないかという話がでてきてもおかしくないのですが、撮影時にその視野(画角)でフレーミングするのとではまったく意識も異なるわけでして、クロップの意義はあるのです。同様なクロップ機構を組み込んだものとしては“ライカQ2”(フルサイズ、4,730万画素、28-35-50-75mm画角)が知られています。いずれも高画素のデジタル機ならではの技術であり、28mm単焦点画角機として使うよりは、撮影範囲はぐんと広がる事は間違いないのです。実際、私は50mm画角にしてカメラや交換レンズなどの物撮りもGRⅢで行っています。というか昨今のコロナ禍における生活環境からすると、外部での撮影や集合の記念写真を撮る機会が極端に減っていますので、改めて撮影済みのSDメモリーカード開くとカメラの物撮りが多いことを再認識した次第です。
 それでは28mm画角のGRⅢと40mm画角のGRⅢxとどちらがいいのかとなりますが、私としてはカメラのショーなど引きのない大きなブース全体を28mm画角で収めたいのでGRⅢがいいかなと思うのですが、スナップ撮影も昨今の雰囲気からすると28mmでぐっとよって撮影するのもむずかしくなり、一般撮影では28mm画角はかなり接近しないと余分な部分が入りすぎるのも事実で、その点においてはGRⅢxの40mm画角も普通に撮影する限りにおいては大変な魅力なのです。それぞれの機種にクロップ機能を加えて考慮するとさらに決断は鈍ります。 (^^♪