写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

おしゃべりなレンズたち

10月中旬、タムロンホームページの「おしゃべりなレンズたち」というコラムに文章と写真を寄稿させていただきました。話をかいつまんですると、高校時代に初めて買った一眼レフの交換レンズにタムロンを買ったのですが、いじくり回しすぎ、壊れてもいないのに2回も修理に出し、それでもていねいに対応していただき、感激したという思い出を語ったものです。ぼちぼちと読んだ皆さんから感想(返事)がきましたので紹介しましょう。
【某社カメラ企画担当Fさん】タムロンに対しては、私も同様の経験があります。私のはそのひとつ前の200mmF6.3で、やはり、市川に住んでいた私の家に近い方が取りに来てくれ、会社に対して親近感を感じたことがあります。その後、200-400mmのズームレンズも買っちゃいました。
【カメラマンYさん】タムロンについては、20数年前、出版社のカメラマン当時、アダプトールのレンズにトラブルがあったのですが、中年のクレーム係の方が当時の編集部に見えて、丁寧な対応をいただきました。お話を伺っていると、その方は、以前は、当時もう無くなっていたコムラーにおられたとか。
それにしても、身近に同じような思いをもった人が、これだけいるというのもたぶん当時の会社の方針だったのでしょうね。ご立派です。そういえば、やはり高校生の時代に友人から借りたライカスクリューマウントの「コムラー105mmF2.8」レンズの前玉を傷つけて修理に行ったら、修理完了後受付の女性に「交換部品があったから無料でいいです」といわれて、あっけにとられたことがありました(場所はいまでも憶えています。上野稲荷町の全漁業ビルの2階でした)。あの時代はみんな一生懸命だったのですね。