本講演会は、終了いたしました。多くの方々に来ていただき、ありがとうございました。
日本カメラ博物館特別企画展「世界を制した日本のカメラ」の開催に合わせた講演会、第1回講演会「もうひとつの日本カメラ史、戦中・戦後編」は昨年11月18日に、私市川泰憲が担当して開催いたしましたが、おかげさまで大変好評裏に終えることができました。いよいよ第2回「もうひとつの日本カメラ史」講演会開催の時期が近付いてきましたので、改めてお知らせします。
第2回目 は「もうひとつの日本カメラ史、露出とピントの自動化がもたらしたもの、デジタルまで」と題して、1月21日(日曜日)の午後1時から3時まで開催します。
講演内容は、1970年代からの35mm一眼レフカメラ全盛期においてどのような技術的な流れをもって各社が対応してきたか、各社の技術進歩をそれぞれ追いかけます。そして、第1段目の一眼レフ各社への試練は、露出の自動化でした。絞り込み測光から開放測光、シャッター速度優先AEから絞り優先AE、さらには両優先・プログラムAE、合わせてカメラ制御の電子化、CPU制御、オートフォーカス技術の搭載など、その時代時代の新しい技術に対応できた企業が生き残ることができたのです。それぞれの時代に、それぞれのカメラメーカーが対応した技術の紹介、さらにバックグラウンドや、その時々のエピソードを、いまだから話せるということで、整理してみました。
そのほかダイジェスト的に、超音波モーターと手ブレ補正機構、ブリッジカメラ登場の背景、ニコンがカメラマウントを変えようとしたとき、カメラグランプリの黒い霧、異形カメラの登場、ソニーが考えた新規格フィルム、10年周期登場の新規格フィルム、APSでコダックの時代は終わった、往年のペトリ・ヤシカなど名ブランドの行方、最初の市販デジタルカメラは、などなどたくさんの興味ある話題を用意しました。
当日は、第1回目と同じように、3時まではJCII会議室にて、それ以降は5時まで博物館で皆様のご質問に答えたり、同好の方々との意見交換などを行う場として設定いたしました。当日は講演会と博物館見学を含んで300円。お申し込みは日本カメラ博物館までどうぞ。