写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

オリンパスOM-D E-M5 MarkIIの40Mハイレゾショットを試す

 オリンパスから『オリンパスOM-D E-M5 MarkII』が2月下旬に発売されました。このカメラは2月12日からパシフィコ横浜で開かれた「CP+2015」の直前に発表されたのですが、“世界一ブレないやつ”をキャッチフレーズに、強力な5軸手ブレ補正を組み込んだことを最大の特徴にしていますが、実はもうひとつ僕が注目したのは、1ショットの同じ場面でセンサーを微妙に動かしながら8回撮影して、1600万画素のCMOS撮像素子から、4000万画素相当の画像が得られるという「40Mハイレゾショット」を搭載しているのです。高画素といえば、最近では、ニコンD800シリーズ、ソニーα7Rのような3600万画素の高画素機、さらにはシグマdpクアトロシリーズのような独自高画素機の登場で、大いに気になる技術なのですが、そこにオリンパスが一気に4000万画素の画像データを生成する「40Mハイレゾショット」を組み込んだというので、ちょっとした驚きでした。とりあえずは、どんなものなのでしょうということで、そのハイレゾショットを、いつもの場所で、いつものように撮影してその実力のほどを見てみました。

≪上の写真は40Mハイレゾショットで撮影したものです。ここでは左右640ピクセルにリサイズしてありますので、通常ショットとの違いはわかりにくいと思います。どこがどう違うかゆっくりとご覧ください。≫
 今回の使用にあたっては、1)1600万画素の通常撮影、2)40Mハイレゾショット、3)1600万画素の通常ショットデータをPhotoShopで画素を40M分に増やしたものと、3種類作成し、高画素機ではモニター画面での拡大に加え、A3ノビ程度のプリントでの観察では十分に性能を見きれない要素が高くなってきたことから、それぞれをA0まで拡大プリントして見ました。詳しくは、いつものように実データを含め『京都メディアジョイ』の「連載ライカに始まりライカに終わる」の第二十八回にアップしてありますので、そちらをご覧ください。なお、やはり「CP+2015」発表されていますが、リコーは年内に発売予定のペンタックスの35mm判フルサイズ機に6ショットの画素増加技術を搭載すると発表していますが、一足先に発売されたオリンパス共々大いに気になる技術です。