写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

ライカ京都店へ行ってきました

 今月は縁あって、京都へ2度出向きました。1回目は上京区にある天神様へ。2回目は祇園花見小路に新規開店した『ライカ京都店』のオープンを見に行ってきたのです。この間、約1週間なのですが、1回目は天神様の用事が早く終わり、地図を見ると歩いて行けそうなので、開店前と知りつつ行ってみました。日曜日でしたのでまったくその気配のない町家造りの家を1軒見つけましたが、銅葺きのひさしと雨どいがピカピカと光り、一部新しい瓦なので、たぶんここだろうと目星をつけて帰ってきました。

《水火天満宮の梅、LeicaM(Typ240)、Nocton 50mmF1.1、絞り開放F1.1・1/400秒、ISO400》
 2月14日がプレビューでしたので午後から出向きました。予想的中の場所でしたが、想像以上に築100年という町屋造りは奥行きが深く、内部が広いのにはびっくりしました。1階がショップ、茶室のような和風スタジオなど、元はお茶屋さんだったそうですが、その時のかまどを利用したカメラショーケース、提灯収納箱などと雰囲気あるように仕上がってます。また、2階はギャラーリー兼スタジオで、一休みできるようなスペースもあります。ギャラリーは銀座よりゆったりしています。

《左・中:のれんと明かりがなければ普通の店にしか見えません。屋根は銅葺き。右:店内カウンター》

《左:和風スタジオ、中:閉まったかまど口、右:かまど口を開けると中には距離計付ライカI型が飾られていました。かまど口は茶屋時代からの100年前のものを移設し、2ヵ所付けられています》

《左;2階のライカギャラリー、中:ライカMPオリーブセット(京都店オープン記念)、右:終始ライカカメラ社オーナーのDr.カウフマンが大事そうに手に持っていたのは、ライカMモノクロームに世界に2本しかないという赤い「アポ・ズミクロン50mmF2 Aspherical」です》

《オープニングセレモニーは店の前の祇園甲部歌舞練習練場内の八坂クラブで行われました。鏡割り、左から、ライカカメラジャパン社長:福家一哲氏、ライカカメラAG社長、京都市長、Dr.カウフマン、京都商工会議所副会頭、撮影:LeicaM(Typ240)、Summarit 35mmF2.5、絞りF2.8・1/90秒、ISO640》
 京都の一等地に設けられた「ライカ京都店」「ライカギャラりー京都」は地元の人はもとより観光客をも視野に入れた、ショップとギャラリーです。元はお茶屋さんだという建物は大正2年の築だとか、これはUr.ライカ誕生の100年前の時代にちょうどさかのぼれるわけです。京都では、行政が町屋造りの建物を現代に活かそうと推進しているということを何かで読みました。それだけにライカショップの開店は、地元の期待も大きいようです。観光に訪れたついでにギャラリーでゆっくりと写真を見るのもお勧めです。3/15〜6/29までは「マグナムが撮った京都」を開催、11:00〜19:00、月曜休館。京都市東山区祇園町南側570-120。

■お知らせ■撮影データをリサイズせずにアップするフォトレポート「ライカに始まりライカに終わる」は、2014年3月15日「ライカ京都店」の開店に伴い、メディアジョイの“京都ライカブティック”のサーバーから、“メディアジョイ”本体のサーバーに移転しました。トップページのデザインは変わりましたが、内容は以前と変わりありません。また、今までのアドレスでもリンクしていますので、よろしくお願いします。