写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

PMA@CES の会場から

 全米の写真業界団体恒例の見本市であるPMAショーが8日からラスベガスでスタートしました。PMAの展示がCES(Consumer Electronics Show)の一部に組み込まれて2年目となり、「PMA@CES」のスタイルがどうにか定着したかのような感じです。もともとPMAは、CESと日本のCP+の間という感じもあったのですが、PMA@CESとなってからはCESの開催に合わせて開催が早まっています。とはいっても、写真関連企業は、このPMA@CES開催のタイミングか、31日から開かれる横浜でのCP+2013に合わせて、新製品の発表を行うわけです。すでにCP+2013に不参加の韓国サムスン電子は、1月3日にミラーレスの新機種NX300を発表しましたが、日本のメーカーからはこのPMA@CESの時期はキヤノンニコン富士フイルム、シグマ、ペンタックスリコー、パナソニックなどから新製品が発表されていますが、大物はありません。確かに昨年9月のフォトキナの時期には続々と大物が発表されたのですが、かといってわずかな時間でも手を休めるわけにはいきません。さらなる新製品の登場は、CP+2013に期待したほうがいいのでしょう。PMA@CES会場で、気になったのはポラロイドというブースがおおきく目立ったことです。これは、かつてのポラロイド社が再生されたのでなく、ポラロイドというブランドが再生されたのです。SAKARというアメリカの会社ですが、すでにポラロイドに加え、ビビター、ハローキティコダックなどの商標を持っています。そして、ミラーレスのニコン1に近似したデザインのユニークなレンズ交換式カメラが発表されました。交換レンズは3本で、10−30mmズームと245mm望遠、50mmプライムレンズの3本で、ズームには1型の撮像素子が組み込まれているというのです。レンズを取り外すとダミーの撮像素子とレンズ後部がまるで本物のように見えるのがご愛嬌です。さらにボディをマイクロフォーサーズと呼んでおり、アダプターでマイクロフォーサーズの交換レンズを使えるようにするとか、なかなかのアイディア商品ですが、大手競合の多い世界でどこまで頑張れるか見ものです。

 なお日本メーカー各社の新製品や、ポラロイドのミラーレス機の詳細は、こちらあちらをご覧ください。