写真にこだわる

写真の楽しみ方それぞれ。デジタルからフィルムまで、さまざまな話題を提供します。市川泰憲

三木淳と黒色塗装されたニコンI

 日本カメラ博物館では4月17日(火)より、国際的なフォトジャーナリストの三木淳氏が使用した「ニコンカメラ」(ニコンI型、1948年)の展示を開始しました。このカメラは本来クロームメッキのシルバーボディですが、1950年に勃発した朝鮮戦争の取材の折に、「光を反射するボディだと標的になる」と三木淳氏が日本光学工業(現ニコン)に依頼して黒色塗装した特別モデルで、数々の歴史を記録してきた大変貴重なカメラです。
 日本カメラ博物館には、このほかにもジルー・ダゲレオタイプ1839年)、0型ライカ(1923年)、ハンザ・キヤノン(1935年)、ソニーマビカ試作品(1981年)ほか、カメラ史に残る数々のお宝カメラが常設展示されています。あなたにとってのお宝カメラは? 生まれた年に発売されたカメラは、など、見つけにきませんか。